こんにちは!
今回は EthSign3.0 における WEB3 認証についてまとめました!異なるウォレットでのログインが可能になるのか、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
EthSign、ブロックチェーン技術を用いた電子署名の生成から検証(スマートコントラクト)の仕組みを提供しているサービスです。
契約を管理できる分散型 WEBサイト「EthSign3.0」と、スマートコントラクトを利用した契約を自動執行する契約フレームワーク「EthSign Smart Agreement」を提供しています。
EthSign の最も魅力的な特徴としては、分散型スマートアグリーメントプラットフォーム(電子署名の電子化)であることです。ユーザーはブロックチェーンを介して自動的に実行されるスマートアグリーメントを作成することが可能です。
2019年10月にプロジェクトがスタートし、2021年5月に「EthSign3.0」をリリースしました。リリースされてからの期間が短いように見えますが、ブロックチェーン自体の歴史が現在まだまだ浅いため、ブロックチェーンのアプリケーションの中では極端に歴史が浅いわけではないでしょう。
EthSign3.0 は、電子署名のプラットフォームです。ユーザーは自分のプライベートキー(ウォレット)や、 Eメール・携帯番号・ Twitter などのソーシャルメディアアカウントを通じて生成したプライベートキーで特定の文書(主にPDF)に署名し、電子署名とそれに関連する操作を記録できます。
記録はすべてブロックチェーン上に保存され、署名された文書は暗号化されて分散型ネットワークに保存されるのです。これらの機能モジュールは3つのレイヤーに分けられます。
エンドユーザーは、ユーザーの手元に保存されている取引 ID(トランザクションID)にアクセスします。このレイヤーは、プライベートキー管理と ID 管理の2つに分けられます。
プライベートキー管理は主に、ソフトウェアおよびハードウェアウォレットと、ユーザーの保有するプライベートキーによる署名をサポートする ID マッピングプロトコルによって実現されます。
Torus や Magic Formatic は、WEB2 ユーザーのアクセスを分散型ネットワークにマッピングする ID マッピングプロトコルであり、E メールや Google 、 Facebook 、 Twitter その他の既存アカウントを通じてユーザーのパブリックキー・プライベートキーのペアを生成します。
ID 管理プロトコルは、 ID からブロックチェーンアドレスへマッピングするレイヤーを形成し、ユーザーが ID を変えることなくブロックチェーンを変更できるようにします。
対して EthSign3.0 に組み込まれた Ethereum Name Service (ENS) は、現在最も主流なドメインネーミングシステムです。任意のドメイン名から異なるチェーン、 E メール、さらにはアバター上の異なるアドレスを生み出します。近い将来、より多くの組織や個人がこのシステムを利用し、ドメイン名をパブリックな ID として使うようになるでしょう。
オンチェーンでは、取引のすべてがブロックチェーンのネットワークでリアルタイムに記録されていくのに対し、オフチェーンでは、取引の最初と最終的な取引の結果だけがメインチェーンに記録されます。
オンチェーンネットワークでは、常に取引記録を記録するためデータ量が膨大となり、規模が拡大にするにつれて一回の取引に要する時間がオフチェーンよりも確実に上がります。
たとえば、Venmo による即時送金は即座に入出金がされますが、ビットコインによる従来のオンチェーンによる送金では最大10分以上を要します。この処理に対するレイテンシーはユーザー体験に悪影響を及ぼすと言えますね。
話を戻しますが、 EthSign では、オンチェーンからオフチェーンへのデータ要求が頻繁に行われます。ユーザーが DApp にログインした後、通常であればブロックチェーン全体をすばやくスキャンする必要があり、このプロセスは私たちが普段慣れているようなアプリケーションの優れたユーザー体験とはいえません。
ノード RPC と直接通信する場合、このプロセスは少なくとも数分かかるうえ、高い確率でデータフローの中断やエラーが発生します。そこで EthSign は、 The Graphとの連携により異なるチェーン上に Subgraph を設置することで、上記の処理を数秒で完了できるようになったのです。
オンチェーン情報をオフチェーンに移動させるもう一つのシナリオは、通知プッシュです。たとえば、富岡さんは炭治郎さんをチェーン上の署名者に指定しますが、炭治郎さんは現実世界では何の知識も持っていません。よって、関連する出来事を SMS や E メールで関係者に間に合うように送る情報プッシュサービスが必要となります。
DeFi プロジェクトとは異なり、ほとんどの WEB3 プロジェクトでは、スマートコントラクトとストレージブロックチェーンを同時に使用します。大量のメタデータはストレージネットワークに格納される必要があり、そのインデックスはスマートコントラクトに戻され、保存されます。
スマートコントラクトのプラットフォームという観点では、マルチチェーンである Ethereum システムがまず形成されたうえで、 EVM (Ethereum Virtual Machine) 互換ブロックチェーンも Metamask や The Graph、 Chainlink 、その他のサポート設備との互換性を作ろうと動いているのがわかります。
つまり、マルチチェーンの Ethereum エコシステムにおいては、異なるチェーンが異なるシャードを自然に形成し、 EthSign はすべての EVM 互換ブロックチェーン上にスマートコントラクトをデプロイします。
EVM エコシステムには、最も多くのスマートコントラクトテンプレートと関数ライブラリー、さまざまなエコロジープロジェクトが含まれています。これらのコンポーザビリティは、豊かな開発効率を与えてくれます。 Superfluid のストリーミング決済や Ampleforth の Rebase など、チェーン上でしか実現できないことが、 EthSign を通じて現実世界とつながるのです。
ストレージネットワークという観点では、 IPFS は Crypto Art や Metaverse 、その他の大量のメタデータストレージを要するシナリオにおいて主要なポジションを築いています。関連インフラはもちろん、ファイルの安全な保存を可能にするインセンティブレイヤーがまだ欠けた状態です。 Filecoin はノード数は多いですが、一定期間のストレージしか提供できず、チェーン上の「永久保存」のニーズには応えられません。
Arweave が提供する永久保存機能は、徐々に多くのプロジェクトから支持されるようになりました。しかし、スマートコントラクトブロックチェーンとストレージブロックチェーンをどのように分散化し相互運用するかはまだ整理が必要であり、この分野は急速な発展を続けています。
EthSign では、 IPFS と Arweave を同時に使用しています。 Arweave のノードプラグインは、2つのネットワークに同時にファイル保存することを可能にし、 IPFS での検索も容易にしながら、 Arweave を通じてファイルの永続性を提供しているのです。
EthSign3.0 は完全なサーバーレスであるため、ユーザー数が増えても運用・保守のコストは増えません。開発者はスマートコントラクトに対応したビジネスロジックを作成し、AWS 等のインフラにデプロイすれば簡単に利用を開始できます。
通常 Ethereum では、新しいスマートコントラクトは古いコントラクトをカバーできないため、開発者は実質的に古いバージョンと並行して新しいバージョンをデプロイすることになります。
そのため、過去にやり取りされた契約を新しいバージョンで取り出すためには、開発者自身で過去のバージョンの契約に保存されたデータもインデックスすることを保証しなければなりません。
EthSign3.0 はアップグレード可能なスマートコントラクトを使用しているため、開発者はユーザーデータを保持しながらコントラクトロジックを簡単にアップグレードすることが可能です。この機能は、正式にリリースされる製品には不可欠だと言えます。
今回は、電子署名のプラットフォームである EthSign3.0 について、その仕組みや WEB3 認証に関する状況をまとめました!
EthSign3.0 は、分散型で透明性の高い電子署名プラットフォームとして大きな注目を集めています。 WEB 3 アプリケーションについてはまだ発展途上ではありますが、今後もさまざまな進化が期待できるでしょう。
ブロックチェーン技術を用いた信頼性の高い電子署名を利用したい方は、 EthSign3.0 を取り入れてみてはいかがでしょうか。
サーバーレス / ブロックチェーンに関する開発相談は、お気軽にお問い合わせください。
スモールスタート開発支援、サーバーレス・NoSQLのことなら
ラーゲイトまでご相談ください
低コスト、サーバーレスの
モダナイズ開発をご検討なら
下請け対応可能
Sler企業様からの依頼も歓迎