こんにちは!
今回は、 ブロックチェーンソーシャルメディアとして注目されている Steemit についてまとめてみました! Steemit の仕組みや特徴に加え、暗号資産によるインセンティブといった独自のメカニズムを解説しているので、ぜひお役立てください。
Steemit は、ブロックチェーンをベースとした独自のモデルで運営されるソーシャルメディアプラットフォームです。 Steemit では、コンテンツクリエイターやブロガーに対する報酬として暗号資産が支払われます。
本記事では、 Steemit の概要や仕組み、そのユニークな特徴について紹介します。
Steemit は、ソーシャルブロックチェーンである Steem 上で開発された、暗号資産によってコンテンツクリエイターにインセンティブ(報酬)を支払うソーシャルプラットフォームです。 Steem は、 Steemit のようにリアルタイムで動くアプリケーションをサポートする、唯一のブロックチェーンをベースとしたソーシャルメディアモデルであると謳われています。
基本的なコンセプトは Reddit や Ameba ブログのようなソーシャルメディアサイトですが、コンテンツがブロックチェーンネットワーク上に保存されるという特徴を有しています。ブロックチェーンを利用することにより、前述のインセンティブの支払い、ユーザーやコンテンツの透過性等が実現できます。
また、最近ではブロックチェーンによるソーシャルメディアがいくつか登場していますが、 Steemit が他のソーシャルメディアサービスと異なり競合優位性を持つ点として、独自のインセンティブのロジックがあります。 Steemit では、ユーザーは投稿とコメントに評価を投票することが可能で、投票された記事の執筆者は Steem Dollars という仮想通貨で報酬を受け取ることができます。投票の重みと報酬は別途ユーザーの保有するSTEEM Powerによって分配率が変動しますので、トークンを保有することで更に多くのトークンを生み出すことが可能となります。
詳しくは Steemit の公式サイトを確認してみてください。
Steemit では、ユーザーがブロックチェーンネットワークに価値(コンテンツ)を提供することで、新規ユーザーのプラットフォームへの流入を促すと同時に、既存ユーザーの興味や関心を維持します。こうしたコミュニティの活性化により、より多くのユーザーに暗号資産を配布し、ネットワークとしての影響力及びユーザーのベネフィットを高めることを可能としています。
Steemit で公開されたコンテンツに対し、ユーザーは評価や投票を行ないます。その結果、多くの価値を提供しているユーザーにより多くの暗号資産が分配されるのです。暗号資産の保有量(STEEM Powerトークン)に応じた投票メカニズムによって集計されたあと、 Steemit はその価値に比例した報酬を分配します。
Steem は、投稿されたコンテンツの不変性やインセンティブメカニズムの内蔵が特徴のソーシャルブロックチェーンです。プレーンなテキストフォーマットによるコンテンツが利用可能なオープンデータベースを提供しています。 Steem をベースとしたメジャーなアプリとして Steemit 、 DTube 、 Utopian があげられます。
DTube は、ブロックチェーンである Steem 上に構築された、動画クリエイター向けの分散型プラットフォームです。 DTube の目的は、ユーザーに以下のようなプラットフォームを提供することです。
Utopian.io は、ブロックチェーンの Steem 上で稼働するオープンソースプロジェクト(OSS)です。このプラットフォームでは、OSSにコントリビュート(貢献)したユーザーに対し報酬が与えられます。 Utopian は Steemit と似ていますが、日常的にコンテンツを投稿するためのソーシャルプラットフォームではありません。 Utopian.io における報酬は、ユーザーがオープンソースプロジェクトでバグを修正したり、新しい機能を追加したりといった貢献度合いによって決まります。
Utopian.ioの素晴らしい点は、GitHubと連携できる点です。GitHub と連携することで、GitHubアカウントによるプッシュやプルリクエストの作成が可能となります。
SMT (スマートメディアトークン)は、簡潔に言えば、 Ethereum でいうところのERC20に該当します。つまり、「STEEM」は Steemit の SMT といえます。SMTは、Steemit だけでなく、Web全体を通してソーシャルメディアサイトやアプリケーションの収益化をすることを目的として開発された暗号資産です。
SMTを使用することで、「STEEM」の成功を様々なウェブサイトやアプリケーションに再現することが可能となります。
SMTは、「STEEMのようなブロックチェーンによる評価経済の仕組みを、様々なアプリケーションへ簡単に導入できるようにするもの」と理解いただくのが簡単かと思います。
SMTの技術詳細については、こちらをご覧ください。
Steem は、ソーシャルメディアをベースとした経済の需要性・収益性という大きなハードルを克服すべく、一から構築されたブロックチェーンプロジェクトです。従来の、PV数を集めてとりあえず広告を貼り付けて収益を出すといった収益モデルが本質的ではないという考えから広まったものとも言えます。
Steem の公式サイトによれば、大手ソーシャルメディアプラットフォームを繁栄させたのと同じ戦略が暗号資産の立ち上げにも利用できます。暗号資産ベースの経済的なインセンティブは、新しいソーシャルメディアサイトの設立を大きくサポートします。 Steem を支えるチームは、暗号資産とソーシャルメディアの相乗効果が業界における大きな競争力を Steem にもたらすと考えているのです。
Steem の目的は、個別の貢献に対してコミュニティメンバーの多くが公正だと感じる評価アルゴリズムを開発することです。理想的な社会では、コミュニティのメンバーが協力して互いの貢献を評価し、公正な報酬を決定します。アルゴリズムは、利益追求を目的とした操作に対抗する必要があります。評価システムを大規模に悪用されれば、経済システムの公正さに対するコミュニティメンバーの信頼を失いかねません。
Steem は取引速度が速い(週7日・24時間にわたって3秒ごとに行なわれる)ほか、スマートな帯域幅の割り当てにより自由な取引が可能です。 Steem のブロックチェーンは、大規模なソーシャルアプリケーションをサポートするために設計されています。 Steem の興味深い点は、 Bitcoin と Ethereum の合計よりも多くの取引量を持ち、 Steem をベースとした324以上のアプリケーションにおいて計100万人以上のユーザーに利用されていることです。
Steem トークンを購入するには、以下のステップで進めてください。
Steem トークンを売却する場合も手順は同じです。
現在、 Steem のもっとも活気があるプラットフォームは Steemit です。 Steemit は、さまざまなクリエイターがコンテンツを投稿し、暗号資産で収入を得るソーシャルフォーラムとなっています。
Steemit のプラットフォームで収入を得るには、 Steemit フォーラムにおいて興味深く魅力的な投稿を作成する必要があります。あなたの投稿を気に入ったユーザーが” Upvote ”することで、あなたの収入となるのです。
ユーザーが獲得できる金額は、投票権によって決まります。投票権は投稿や記事、その他コンテンツの作成時に獲得することが可能です。
報酬の受け取りは、 STEEM dollar (SBD)と STEEM power で50%ずつ、または STEEM power で100%のいずれかを選択できます。よいコンテンツはより多く” Upvote ”されるため、コンテンツ投稿時に選択したオプションに応じて、 STEEM dollar (SBD)か STEEM power 、またはその両方を獲得できます。
Steem の価格は、2022年8月25日時点で0.0347米ドルとなっています。近い将来、 Steem の価格が1米ドルに達するかどうかは多くの要因に左右されるでしょう。
たとえば、Steemit は、毎日コンテンツを投稿する多くのユーザーを持ち、暗号化に対応したソーシャルネットワークをリードしています。ソーシャルブロックチェーンプラットフォームとして、暗号資産の世界におけるニッチ市場を独占しているため、相乗効果で Steem トークンの価値が向上します。これは Steem トークンの所有者にとっては朗報ですね。
しかし、時間とともに多くの競合他社が登場し、 Steemit はそれらに対抗することになるでしょう。マーケットの独占を維持するため新たな機能を開発・提供しても、その地位を保てるかはわかりません。また、多くの不確定要素を考慮すれば、 Steem トークンの行く先を予想するのは極めて難しいといえます。そのため、投資を決断する前にマーケットの指標や暗号資産のエキスパートによる技術的な見解に注意しておくべきでしょう。
今回は、ブロックチェーンソーシャルメディアとして世界中から注目されている Steemit について解説しました。ソーシャルメディアの投稿と評価によって暗号資産を得るという独自のインセンティブ機構を設けるなど、最先端の IT 技術を駆使した興味深いサービスとなっています。
今後 Steemit に対抗するサービスが表れ、ブロックチェーンソーシャルメディアというマーケットがさらに活性化されるのか、引き続き注目すべきでしょう。
ブロックチェーン技術は今後もさまざまな形での活用が予想されます。ブロックチェーン / サーバーレスに関する開発相談は、お気軽にお問い合わせください。
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