こんにちは!OpenAIから待望の新モデル「GPT-4o」がリリースされました。今回は、このGPT-4oの概要や特徴、想定されるユースケースについてご紹介します。
GPT-4oは、OpenAIが開発したマルチモーダルAIモデルで、テキスト、音声、画像をリアルタイムで処理できるのが特徴です。「o」は「omni(全て)」を意味し、あらゆる入力形式を受け付け、柔軟な出力が可能になっています。
GPT-4oの主な特徴は以下の通りです。
公式アナウンスはこちらです。ぜひご一読ください。 https://openai.com/blog/gpt-4o
GPT-4o最大の特徴は、テキスト・ビジョン・オーディオを単一のニューラルネットワークでエンドツーエンドに処理する点です。これまでのChatGPTのVoice Modeは、音声認識、GPT、音声合成の3つのモデルをパイプラインで繋げていました。一方、GPT-4oは音声の抑揚や背景ノイズも直接観測でき、笑い声や歌声も出力できます。
GPT-4oは、英語と非英語のテキスト、プログラミングコードの理解において、GPT-4 Turboと同等以上の性能を発揮します。特に、GPT-3.5と比較して、テルグ語で3.5倍、タミル語で3.3倍、マラーティー語で2.9倍のトークン圧縮率を達成しています。また、一般知識に関する質問応答「MMLU」でも88.7%の高スコアを記録しました。
GPT-4oには、学習データのフィルタリングや事後学習による安全性システムが組み込まれています。サイバーセキュリティ、CBRN、説得、モデルの自律性などのリスク評価も実施されています。ただし、GPT-4oにはまだ様々な制約があることも認識しておく必要があります。
GPT-4oは、これまでにない自然な対話インターフェースを実現できます。音声だけでなく、表情や身振り手振りも組み合わせたマルチモーダルな対話が可能になるでしょう。カスタマーサポートやバーチャルアシスタントなど、人間とのインタラクションが求められる場面での活用が期待されます。
GPT-4oの多言語対応力は非常に高く、ローカライズの手間を大幅に削減できます。英語以外の言語でのチャットボットやコンテンツ生成など、グローバル展開を見据えたアプリケーション開発に役立つでしょう。
GPT-4oは、画像や動画の理解力も飛躍的に向上しています。物体検出や行動認識だけでなく、コンテキストを踏まえた高度な解釈が可能になります。医療診断の支援や、監視カメラの異常検知など、様々な分野での活用が見込まれます。
特定のドメインや業務に特化させるために、GPT-4oを追加学習させることをおすすめします。少量の学習データでも、GPT-4oのパフォーマンスを大きく向上できる可能性があります。
GPT-4oを効果的に活用するには、適切な指示(プロンプト)を与えることが重要です。タスクに合わせて、明確かつ具体的なプロンプトを設計しましょう。うまくいったプロンプトは積極的に共有し、ベストプラクティスを蓄積していくことが大切です。
GPT-4oと、Stable DiffusionやDALL-E等の画像生成AIを組み合わせることで、テキストから画像への変換や、画像からのストーリー生成など、より表現力豊かなアプリケーションを開発できるでしょう。
無料ユーザーは上記の機能にアクセスできますが、以下の制限があります:
GPT-4oの能力の高さゆえに、倫理的な配慮がより重要になります。プライバシーの保護やバイアスの排除など、responsible AIの原則に基づいた開発が求められます。
OpenAIの新モデル「GPT-4o」は、マルチモーダルAIの新たな可能性を切り開くものです。以下のような特徴と想定されるユースケースを見てきました。
GPT-4oは、開発者にとって強力な武器になるはずです。ファインチューニングやプロンプトエンジニアリングなどの工夫を凝らしながら、GPT-4oの力を最大限に引き出していきたいですね。 同時に、倫理的な配慮を忘れずに、社会に受け入れられるAIアプリケーション開発を心がけることが大切だと思います。
皆さんも、GPT-4oの登場で、AIがもたらす新しい可能性にワクワクしているのではないでしょうか。私たちも、GPT-4oを使った様々な実験に早速取り組んでみたいと思います。
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