こんにちは。
皆さんは「モダナイゼーション」って言葉、最近よく耳にしませんか?
特に我々IT業界では、ホットなキーワードですよね。例えば、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するとか、クラウドネイティブな開発に移行するとか、AIや機械学習を取り入れるとか、そういった文脈で必ずと言っていいほど登場します。
しかし、この「モダナイゼーション」、言葉自体はよく聞くけど、いざ説明しようとすると、「具体的に何をすればいいの?」って疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
実際、お客様との打ち合わせでも、「うちのシステム、モダナイズしたいんだけど、何から始めればいいか分からないんだよね…」なんて相談を受けることがよくあります。
そこで今回は、長年、様々なモダナイゼーションプロジェクトに携わってきた私の経験を踏まえ、モダナイゼーションの最新トレンドとよくある注意点について解説していきます。
この記事を読めば、モダナイゼーションの全体像を掴み、具体的な取り組みのイメージが湧くはずです。ぜひ最後まで読んで、モダナイゼーションプロジェクトを成功に導くためのヒントを得てください!
まずは基本的なところから。モダナイゼーションとは、既存のレガシーシステムを最新技術で刷新し、ビジネスの俊敏性や効率性を向上させることです。
「そんなこと言われなくても分かってるよ!」って声が聞こえてきそうですが、実はモダナイゼーションには、明確な定義や範囲があるわけではありません。
企業や組織の置かれている状況や目指す姿によって、その内容は大きく変わってくるんです。
例えば、ある企業にとっては、オンプレミス環境をクラウドに移行することがモダナイゼーションの第一歩かもしれません。
一方、別の企業にとっては、マイクロサービスアーキテクチャへの移行やAIの導入こそがモダナイゼーションの核心となるかもしれません。
では、なぜ今、多くの企業がモダナイゼーションに取り組んでいるのでしょうか?
それは、ビジネス環境の変化のスピードがかつてないほど加速しているからです。
グローバル化、デジタル化、競争の激化…企業は、これらの変化に迅速に対応し、新たなビジネスチャンスを掴むために、常に進化し続けなければなりません。
しかし、レガシーシステムは、その変化への対応を阻む大きな要因となります。
なぜなら、レガシーシステムは、以下のような特徴を持つことが多いからです。
特徴 | 説明 |
---|---|
複雑で硬直的 | 長年の改修によって複雑化し、変更が困難 |
ブラックボックス化 | 開発当時の担当者が不在で、システムの全体像が不明 |
運用コストが高い | ハードウェアの老朽化や保守費用の増加 |
セキュリティリスク | 最新のセキュリティ対策が施されていない |
技術者不足 | 古い技術に精通した技術者が不足している |
これらの問題を抱えたままでは、ビジネスのスピード感に追いつけず、競争力を失ってしまう可能性があります。
そこで、モダナイゼーションによって、レガシーシステムを刷新し、ビジネスの俊敏性、効率性、セキュリティ、拡張性を向上させることが不可欠となっているのです。
モダナイゼーションの必要性を理解したところで、次に、最新のモダナイゼーション トレンドをいくつか紹介していきましょう。
クラウドネイティブとは、クラウドの特性を最大限に活かしたシステム開発・運用を行うことを指します。
具体的には、マイクロサービスアーキテクチャ、コンテナ技術、サーバーレスコンピューティング、
DevOps などの技術や手法を組み合わせることで、システムの柔軟性、拡張性、回復力、開発スピードを大幅に向上させることができます。
従来のウォーターフォール型の開発手法とは異なり、アジャイル開発を取り入れることで、市場の変化に迅速に対応できるのもクラウドネイティブの特徴です。
AI (人工知能) や ML (機械学習) は、モダナイゼーションにおいてますます重要な役割を担っています。
レガシーシステムに蓄積された膨大なデータを活用することで、業務の自動化、効率化、顧客体験の向上、新たなビジネスモデルの創出など、様々な分野で革新的な成果を生み出せます。
例えば、以下のようなユースケースが考えられます。
データモダナイゼーションとは、レガシーシステムにサイロ化されたデータを統合し、活用しやすい状態にすることを指します。
データレイクやデータウェアハウスなどの最新技術を活用することで、データ分析の精度向上、意思決定の迅速化、ビジネスインテリジェンスの強化などが期待できます。
モダナイゼーションを進める上で、セキュリティ対策は絶対に欠かせません。特に、クラウド環境では、従来のオンプレミス環境とは異なるセキュリティ対策が必要となります。
AWS では、以下のような様々なセキュリティサービスを提供しています。
これらのサービスを適切に活用することで、クラウド環境におけるセキュリティを強固なものにすることができます。
モダナイゼーションは、ビジネスに大きなメリットをもたらす一方で、いくつかの注意点も存在します。
モダナイゼーションというと、システム全体を最新技術で作り替える必要があると思いがちですが、必ずしもそうではありません。
ビジネス要件やシステムの状況に応じて、部分的にモダナイズすることも可能です。
例えば、顧客接点となるフロントエンドシステムだけをモダナイズすることで、顧客体験を向上させながら、コストやリスクを抑えることができます。
モダナイゼーションを成功させるためには、現状のシステムを徹底的に分析し、課題やリスクを明確にすることが重要です。
闇雲に最新技術を導入するのではなく、本当に必要な技術を見極めることがプロジェクト成功の鍵となります。
大規模なシステムを一気にモダナイズしようとすると、コストやリスクが膨大になり、プロジェクトが失敗する可能性が高まります。
そのため、優先順位を付け、段階的にモダナイゼーションを進めることをお勧めします。
例えば、まずは影響範囲の小さいサブシステムからモダナイズし、徐々に範囲を広げていくというアプローチが考えられます。
モダナイゼーションを推進するためには、最新の技術や手法に精通した人材が必要です。
社内の人材育成はもちろんのこと、必要に応じて外部の専門家を活用することも検討しましょう。
AWS では、以下のような様々なトレーニングや認定資格を提供しています。
今回は、レガシーシステムのモダナイゼーションについて、最新トレンドと注意点を解説しました。
モダナイゼーションは、ビジネスの成長を加速させるための重要な取り組みです。
最新の技術や手法を理解し、注意点に気を付けながら、モダナイゼーションプロジェクトを成功に導きましょう。
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