レガシーシステムのインフラをモダナイズ、クラウド移行のメリット

レガシーシステムのインフラをモダナイズ、クラウド移行のメリット

皆さんの会社では、長年運用されてきたレガシーシステム、どうしてますか?

「時代遅れの技術で作られているから、機能追加や改修が大変…」
「運用コストが高く、セキュリティリスクも気になる…」

なんて悩みを抱えていませんか?

そんな悩みを解決してくれるのが、レガシーシステムのモダナイゼーションです。特に、インフラのモダナイゼーションは、クラウドの力を活用することで、大幅なコスト削減、俊敏性の向上、セキュリティ強化を実現できます。

今回は、レガシーシステムのインフラをモダナイズするメリットと、AWS を活用したモダナイゼーション手順について解説していきます。

なぜモダナイゼーションが必要なのか?

最初に、なぜモダナイゼーションが必要なのか? について解説していきます。

レガシーシステムは、長年企業の業務を支えてきた重要なシステムですが、時代の変化とともに、以下のような課題を抱えるようになってきました。

  • 保守運用の複雑化とコスト増加: ハードウェアの老朽化やサポート終了、技術者の不足などにより、保守運用が複雑化し、コストが増加する傾向にあります。
  • セキュリティリスクの増加: 最新のセキュリティ脅威に対応できず、セキュリティリスクが増加する可能性があります。
  • ビジネスの変化への対応が遅い: 俊敏性に欠け、市場の変化やビジネスニーズへの対応が遅れる可能性があります。
  • 技術的負債の蓄積: 時代遅れの技術や複雑な構造により、技術的負債が蓄積し、システムの改修や機能追加が困難になることがあります。

これらの課題を解決し、企業の競争力を維持するためには、レガシーシステムのモダナイゼーションが不可欠です。

インフラのモダナイゼーションとは?

インフラのモダナイゼーションとは、従来のオンプレミス環境で稼働しているシステム基盤を、クラウドなどの最新の技術基盤に移行することです。

具体的には、以下のような取り組みが含まれます。

  • ハードウェアの仮想化: 物理的なサーバーを仮想化し、柔軟性と拡張性を高めます。
  • クラウドへの移行: システム全体または一部をクラウドに移行し、クラウドのメリットを活用します。
  • サーバーレスアーキテクチャの導入: サーバーの管理を不要にし、開発と運用の効率化を実現します。
  • コンテナ技術の活用: アプリケーションの可搬性を高め、デプロイと管理を簡素化します。

これらの取り組みによって、以下のような効果が期待できます。

  • コスト削減: ハードウェアの調達・運用コストや保守費用などを削減できます。
  • 俊敏性の向上: リソースの迅速な調達やスケーリングが可能になり、ビジネスの変化に迅速に対応できます。
  • セキュリティ強化: クラウドの高いセキュリティレベルを活用することで、システム全体のセキュリティを強化できます。
  • 開発効率の向上: 最新の技術やツールを活用することで、開発効率を向上できます。

AWS を活用したインフラモダナイゼーション手順

AWS を活用したインフラモダナイゼーション手順について解説していきます。

AWS は、インフラモダナイゼーションを支援するためのさまざまなサービスやツールを提供しています。

AWS を活用したモダナイゼーション手順の例として、以下のようなものが考えられます。

1. 評価

現在のシステム環境を分析し、モダナイゼーションの対象となるシステムやアプリケーションを特定します。

  • システムの規模、構成、依存関係などを調査
  • ビジネス要件、技術要件、セキュリティ要件などを定義
  • 移行に伴うリスクや課題を洗い出す

AWS には、システム環境を分析するためのツールとして、以下のようなものがあります。

  • AWS Migration Hub: 移行プロジェクトを一元的に管理し、進捗状況を可視化するためのサービスです。
  • AWS Application Discovery Service: オンプレミス環境のアプリケーションの構成や依存関係を自動的に検出するサービスです。

2. 計画

評価結果に基づき、モダナイゼーションの計画を策定します。

  • 移行方法、移行スケジュール、移行後のアーキテクチャなどを決定
  • 移行に必要なリソース、予算、人員などを計画
  • リスク対策、セキュリティ対策などを検討

AWS には、移行計画を策定するためのツールとして、以下のようなものがあります。

  • AWS Migration Evaluator: 移行に伴うコストやリスクを評価し、最適な移行方法を選択するためのツールです。
  • AWS Prescriptive Guidance: 移行計画策定のベストプラクティスやガイダンスを提供するドキュメントです。

3. 実行

計画に基づき、モダナイゼーションを実行します。

  • システムやアプリケーションをクラウドに移行
  • クラウドネイティブなサービスを活用してシステムを再構築
  • セキュリティ対策、運用監視体制などを整備

AWS には、モダナイゼーションを実行するためのサービスとして、以下のようなものがあります。

  • AWS Application Migration Service: オンプレミス環境のアプリケーションを AWS に移行するサービスです。
  • AWS Database Migration Service: オンプレミス環境のデータベースを AWS に移行するサービスです。
  • AWS Lambda: サーバーレスコンピューティングサービスで、サーバーの管理を不要にし、イベント駆動型のアプリケーションを構築できます。
  • Amazon ECS / EKS: コンテナオーケストレーションサービスで、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイと管理を簡素化できます。

4. 運用

モダナイゼーション後のシステムを運用し、継続的に改善を図ります。

  • システムの監視、パフォーマンスの最適化、セキュリティの強化などを実施
  • 新しい技術やサービスを導入し、システムの機能拡張や改善を継続的に行う

AWS には、モダナイゼーション後のシステムを運用するためのサービスとして、以下のようなものがあります。

  • Amazon CloudWatch: システムの監視とログ管理を行うサービスです。
  • AWS CloudTrail: AWS アカウント のアクティビティをログ記録するサービスです。
  • AWS Config: AWS リソース の構成履歴を記録し、コンプライアンスチェックを行うサービスです。

まとめ

今回は、レガシーシステムのインフラをモダナイズするメリットと、AWS を活用したモダナイゼーション手順について解説しました。

レガシーシステムのモダナイゼーションは、企業の競争力維持に不可欠であり、AWS は、モダナイゼーションを支援するためのさまざまなサービスやツールを提供しています。

AWS のサービスやツールを活用することで、コスト削減、俊敏性の向上、セキュリティ強化、開発効率の向上といった効果が期待できます。

AWSモダナイズ開発基幹業務システムのUI.UX刷新はお気軽にお問い合わせください。