Amazon EC2 どのインスタンスタイプを選択するべき?EC2の最新情報から適切なインスタンスタイプ選択について詳細に語ります😎

Amazon EC2 どのインスタンスタイプを選択するべき?EC2の最新情報から適切なインスタンスタイプ選択について詳細に語ります😎

2024.06.27

こんにちは。

EC2は、2006年8月の Amazon EC2 サービス開始以降、AWSは大きく進化してきました。
当初、たった1種類のインスタンスから始まったEC2ですが、現在では750種類を超えるインスタンスが選択できるまでになり、多様なニーズに対応できるようになりました。

皆さんは普段、Amazon EC2 インスタンスをどのように選んでいますか?種類が多くてどれを選べば良いか迷ってしまうこと、ありますよね。本記事では、そんな悩みを解決すべく、Amazon EC2 のインスタンスについて解説していきます。

Amazon EC2 インスタンスタイプについて整理

インスタンスタイプの種別ユースケース解説
一般用途向け(汎用)汎用インスタンスは、バランスの取れたコンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースを提供し、多様なワークロードに使用できます。汎用インスタンスは、ウェブサーバーやコードリポジトリなど、インスタンスのリソースを同じ割合で使用するアプリケーションに最適です。 
コンピューティング最適化コンピューティング最適化インスタンスは、高パフォーマンスプロセッサの恩恵を受けるコンピューティングバウンドなアプリケーションに最適です。 このカテゴリに属するインスタンスは、バッチ処理ワークロード、メディアトランスコーディング、ハイパフォーマンスウェブサーバー、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、科学モデリング、専用ゲームサーバーおよび広告サーバーエンジン、機械学習推論、および他のコンピューティングを多用するアプリケーションに最適です。
高速コンピューティング高速コンピューティングインスタンスでは、ハードウェアアクセラレーター (コプロセッサ) を使用して、浮動小数点計算、グラフィックス処理、データパターン照合などの機能を、CPU で実行中のソフトウェアよりも効率的に実行します。
ストレージ最適化ストレージ最適化インスタンスは、ローカルストレージの大規模データセットに対する高いシーケンシャル読み取りおよび書き込みアクセスを必要とするワークロード用に設計されています。ストレージ最適化インスタンスは、数万 IOPS もの低レイテンシーなランダム I/O オペレーションをアプリケーションに提供するように最適化されています。
HPC 最適化ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) インスタンスは、AWS で HPC ワークロードを大規模に実行するために、最高の料金パフォーマンスを提供することを目的に構築されています。HPC インスタンスは、大規模で複雑なシミュレーションや深層学習のワークロードなど、ハイパフォーマンスプロセッサのメリットを享受できるアプリケーションに最適です。
https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/

EC2のインスタンスを選ぶ際に重要なのは、ワークロードの特性を理解することです。ワークロードの特性を詳細に把握している場合もあれば、単純に実行したいアプリケーションのタイプしかわからない、なんてこともあるかと思います。いずれにせよ、インスタンスの選定に時間がかかってしまっては、本来の業務に集中できませんよね。
そこで、本記事ではEC2インスタンス選定のヒントとして、インスタンスの種類やAWS Nitro Systemについて解説していきます。

インスタンスの種類

EC2インスタンスは、AWSが提供するコンピューティングサービスの基礎となる構成要素です。
インスタンスは、Amazon マシンイメージ (AMI) を起動することで作成されます。
インスタンスは、CPU・メモリ・ストレージ・ネットワーク容量の様々な組み合わせから、アプリケーションに適したリソースの組み合わせを選択できる柔軟性を備えています。

インスタンスタイプは、CPU・メモリ・ストレージ・ネットワーク容量の組み合わせを示し、アプリケーションに適したリソースの組み合わせを選択できる柔軟性を提供します。
インスタンスファミリーは、共通の目的に合わせて設計された一群のインスタンスタイプのことです。

例えば、「M5d.xlarge」というインスタンスの場合、

  • 「M」はインスタンスファミリーを表し、この場合は汎用インスタンスという意味
  • 「5」は世代を表し、「d」はローカルストレージを意味しています。M5dは最大3.6TBのNVMe SSDを提供します。
  • 「xlarge」はサイズ表記

となります。

AWS Nitro System

もう一つ重要なのが Nitro System です。
Nitro Systemは独自仕様のハイパーバイザーと専用のチップを核とするEC2の基盤となる技術です。Nitro System により、AWS は他社クラウドプロバイダーと比較して優れた価格対性能比を実現しています。

Nitro System で実現したこと

AWS はクラウドプロバイダーの中で最も多くのインスタンスを提供しているだけでなく、x86、Arm、Mac の各アーキテクチャを使ったプロセッサーを提供する唯一のクラウドプロバイダーでもあります。

AWSは、より良いサービスを提供するために、常に改善を続けています。
例えば、インテルベースのインスタンスとして、第7世代のインテルインスタンスである「M7i-Flex インスタンス」を提供しています。
M7i-Flex は、AWS Nitro への投資により実現されたもので、性能を落とすことなく費用を大幅に削減できる最も簡単な方法を提供しています。すでにEC2の主要なお客様の一部がM7i-Flexの採用を始め、ワークロードに対して大幅な価格性能の向上を実現しています。

また、コンピューティングパフォーマンスも最大130%改善し、リアルタイムデータの処理能力を高め、ビジネス判断をより迅速に行えるようにもなりました。データのロード時間も改善するため、EBS のバンド幅を100Gbpsまで引き上げ、前世代から2.5倍の向上を実現しました。

さらに、EBS io2 ブロックエクスプレスボリュームタイプのサポートを追加し、EC2上でEBSの最高のパフォーマンスを提供できるようになりました。

まとめ

本記事では、Amazon EC2のインスタンス選定のヒントとして、インスタンスの種類とAWS Nitro Systemについて解説しました。
Nitro Systemにより、AWSは他社クラウドプロバイダーと比較して優れた価格対性能比を実現しています。利用者のニーズに合わせて最適なインスタンスタイプを選択できる柔軟性も提供しています。

AWSはこれからも進化を続けていきますので、ぜひ最新情報にご注目ください!

AWSモダナイズ・スモールスタート開発支援基幹業務システムのUI.UX刷新はお気軽にお問い合わせください。