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Culture

マネージャー職が担う役割と期待

— 部下が輝く未来を共に創る —

2025年12月28日

本記事は、Ragateにおける役職者(以降、マネージャー)に求められる役割、期待される姿勢、そして根底にある価値観を明示するものです。当社のミッショングレード制度において、中級(G4〜G5)および上級職(G6〜G8)の等級を持つメンバーに対し、役職を任命することがあります。役職を担うということは、すなわちマネジメント業務を期待されるということです。

本記事は、マネージャーとして任命された方々、あるいは今後その役割を担う可能性のある方々に向けて、当社が求めるマネージャー像を共有することを目的としています。

マネージャーに求める3つの責務

Ragateのマネージャーに求められる責務は、シンプルですが本質的なものです。華やかな言葉を並べるのではなく、実直にお伝えします。

1. 部下の仕事を手助けし、成果を出すことに伴走する

マネージャーの第一の責務は、部下が成果を出せるよう支援することです。

「管理する」「監視する」「指示を出す」といった従来型のマネジメント像とは一線を画します。部下が担当する業務において、何が障壁になっているのか、どのような支援があれば前に進めるのかを見極め、共に歩む姿勢が求められます。

期待される行動

避けるべき行動

部下の業務上の障壁を取り除く

問題が起きるまで放置する

進捗を確認し、必要な助言を行う

細かく監視し、逐一指示を出す

成果物のレビューを通じて成長を促す

自分でやった方が早いと巻き取る

部下の強みを活かした役割分担を行う

全員に同じやり方を押し付ける

部下の成果は、マネージャーの成果でもあります。部下が成功すれば、それはチームの成功であり、ひいては組織全体の成功です。マネージャーは、その成功を裏側から支える存在であってほしいと考えています。

2. 部下の活躍を社内外に宣伝する

部下が良い仕事をしたとき、その功績を適切に周囲に伝えることもマネージャーの重要な責務です。

優れた成果を出しても、それが誰にも知られなければ、本人のモチベーションにも、キャリア形成にも繋がりません。マネージャーは、部下の活躍を積極的に社内外へ発信し、その存在感を高める役割を担います。

具体的には以下のような行動が期待されます。

  • 定例会議や全体ミーティングで部下の成果を報告する
  • 顧客との打ち合わせにおいて、担当者の貢献を明確に伝える
  • Slackや社内SNSで部下の功績を共有する
  • 評価面談や人事報告において、部下の成果を具体的に説明する

「自分が評価されたい」という気持ちを持つのは自然なことです。しかし、マネージャーの評価は、部下の成長と成果を通じて得られるものです。部下を前面に押し出し、その活躍を喧伝できるマネージャーこそ、当社が求める姿です。

3. 部下が正当な報酬やインセンティブを得られるよう尽力する

優れた成果を出した部下が、それに見合う報酬やインセンティブを受け取れるよう働きかけることも、マネージャーの責務です。

評価制度や報酬体系は組織として定められていますが、その運用においてマネージャーの果たす役割は大きいものがあります。部下の貢献を正確に把握し、適切な評価に繋げ、昇給・昇格・賞与といった形で本人に還元されるよう尽力してください。

マネージャーの行動

期待される効果

部下の成果を具体的に記録・報告する

公正な評価に繋がる

評価会議で部下の貢献を代弁する

見過ごされがちな功績が認められる

キャリアパスについて部下と対話する

本人の意欲と組織の期待が合致する

成果に見合う処遇を上位者に提言する

優秀な人材の定着に繋がる

部下の頑張りが正当に報われることで、本人の自尊心は高まり、さらなる挑戦への意欲が生まれます。これは本人のためだけでなく、組織全体の活力にも直結する重要な取り組みです。


この価値観の背景にあるもの

これらの価値観は、現代表取締役社長である益子の経験から生まれたものです。ここでは、その背景にある想いをお伝えします。

自尊心を守ることの重要性

私たちは、縁あって一緒に働く仲間です。その仲間が、働くことを通じて自尊心を失うことがあってはなりません。

自尊心を失うとき、人は様々な防衛反応を示します。

  • モチベーションの低下
  • 業務への消極的な姿勢
  • 上手くいかないことを他者や環境のせいにする
  • チーム内の人間関係の悪化

これらは本人にとっても、組織にとっても大きな損失です。せっかく能力を持った人材が、環境によってその力を発揮できなくなることは、誰にとっても不幸なことです。

輝く未来を共に創る

Ragateのマネージャーに期待するのは、部下が自ら成果を創出し、正当な報酬を得て、輝ける未来を共に創り上げることです。

部下の成功を自分のことのように喜び、その成長を支援し、活躍を世に知らしめる。そして、その貢献に見合う評価と報酬が得られるよう尽力する。これらを実践することで、部下は自尊心を保ち、さらに高い目標に向かって挑戦し続けることができます。

マネージャーの仕事は、自分が輝くことではありません。部下を輝かせることです。

この言葉を、マネージャーとしての指針にしていただきたいと思います。


マネージャーに期待される姿勢

サーバントリーダーシップの実践

Ragateのマネージャーには、いわゆる「サーバントリーダーシップ」の実践を期待しています。

サーバントリーダーシップとは、リーダーがまず「奉仕者」として部下に仕え、その成長と成功を支援することで、結果としてチーム全体の成果を最大化するという考え方です。

従来型リーダーシップ

サーバントリーダーシップ

上から指示を出す

部下の声に耳を傾ける

結果で部下を評価する

プロセスにも目を配る

自分の判断を優先する

部下の判断を尊重する

部下を管理する

部下を支援する

これは決して「部下の言いなりになる」ということではありません。時には厳しいフィードバックも必要です。しかし、その根底には常に「部下の成長と成功を願う」という姿勢があることが重要です。

背中で語る

マネージャー自身が、高いプロフェッショナリズムを持って業務に取り組む姿勢も大切です。

部下は、マネージャーの言葉以上に行動を見ています。顧客に対する誠実な姿勢、困難な状況でも諦めない粘り強さ、チームメンバーへの敬意ある接し方。これらを日々の行動で示すことで、部下は自然とその姿勢を学んでいきます。

言葉で伝えることも大切ですが、それ以上に行動で示すこと。これがRagateのマネージャーに期待される姿勢です。


マネージャーがやってはいけないこと

期待される行動と同様に、避けるべき行動についても明確にしておきます。

部下の成果を自分のものにする

部下が出した成果を、あたかも自分の成果であるかのように報告したり、手柄を横取りしたりする行為は、絶対に避けてください。これは部下の自尊心を深く傷つけ、信頼関係を破壊します。

部下の失敗を過度に責める

失敗は成長の機会です。失敗した部下を過度に責めたり、人前で叱責したりすることは、本人の自尊心を損なうだけでなく、チーム全体に萎縮した雰囲気を生み出します。失敗から学び、次に活かせるよう支援する姿勢を持ってください。

部下の成長機会を奪う

「自分でやった方が早い」「リスクがあるから任せられない」といった理由で、本来部下に任せるべき仕事を奪ってしまうことがあります。短期的には効率的に見えても、長期的には部下の成長機会を奪い、組織のケイパビリティ向上を阻害します。

評価を曖昧にする

部下の評価を曖昧にし、フィードバックを避けることも問題です。良い点も改善すべき点も、具体的かつ率直に伝えることがマネージャーの責任です。曖昧な評価は、部下の成長を妨げ、不信感を生みます。


最後に

マネージャーという役割は、決して楽なものではありません。自分の業務に加え、部下の成長と成果に責任を持つことになるからです。

しかし、その分だけやりがいのある役割でもあります。自分が支援した部下が成長し、成果を出し、評価され、次のステージへ進んでいく。その姿を見ることができるのは、マネージャーだけの特権です。

Ragateは、部下を輝かせることのできるマネージャーを求めています。そして、そのようなマネージャーのもとで、すべてのメンバーが自尊心を持って働き、成長し、輝ける組織でありたいと考えています。

役職を任命されたとき、あるいはこれから任命されるかもしれないとき、本記事に記した内容を思い出していただければ幸いです。共に、輝く未来を創っていきましょう。


本記事は、マネージャー職への理解促進を目的としております。ご不明な点がございましたら、人事担当または所属部門長までお問い合わせください。

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FAQ

よくあるご質問

A
当社ではミッショングレード制度を採用しており、中級(G4〜G5)および上級職(G6〜G8)の等級を持つメンバーに対し、役職を任命することがあります。等級だけでなく、本記事に記載された価値観への共感や、チームを率いる適性なども考慮されます。詳細は所属部門長または人事担当にお問い合わせください。
A
伴走とは、部下の業務を横から見守りながら、必要な支援を提供することです。具体的には、業務上の障壁を取り除く、進捗を確認して適切な助言を行う、成果物のレビューを通じて成長を促す、といった行動が該当します。ただし、過度な監視や細かい指示出しは避け、部下の自律性を尊重することが大切です。
A
「宣伝」という言葉に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、部下の成果を適切に周囲に伝えることは、本人のキャリア形成やモチベーション向上に直結します。自慢するのではなく、事実を正確に伝えるという意識で取り組んでいただければと思います。部下の功績が認められることで、結果的にチーム全体の評価も高まります。
A
マネージャーは、部下の日々の業務を最もよく把握している立場です。評価会議での発言、人事への報告、具体的な成果の記録など、マネージャーの働きかけが評価・報酬に与える影響は大きいものがあります。公正な評価のために、部下の貢献を具体的かつ客観的に記録し、適切な場で代弁することが期待されています。
A
従来型のリーダーシップは「上から指示を出し、部下を管理する」という考え方が中心でした。一方、サーバントリーダーシップは「まず部下に奉仕し、その成長と成功を支援することで、チーム全体の成果を最大化する」という考え方です。ただし、部下の言いなりになるということではなく、必要な場面では厳しいフィードバックも行います。
A
失敗は成長の機会と捉えてください。過度に責めたり、人前で叱責したりすることは避け、失敗の原因を一緒に振り返り、次に活かせるよう支援する姿勢が大切です。ただし、同じ失敗を繰り返す場合は、業務の進め方や支援体制を見直す必要があるかもしれません。
A
マネージャーとして任命された以上、部下の支援はあなたの「業務」の一部です。もし両立が困難な状況であれば、上位者に相談し、業務の優先順位や分担を見直すことを検討してください。また、すべてを自分一人で抱え込まず、チーム全体で支え合う仕組みを作ることも有効です。
A
マネージャーの評価は、部下の成長と成果を通じて得られるものです。部下が成果を出し、成長し、組織に貢献できているか。チーム全体のパフォーマンスが向上しているか。これらがマネージャーとしての評価に繋がります。自分自身が目立つことよりも、部下を輝かせることに注力してください。

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