
はじめに
2026年9月29日のLT会では、6本の発表が行われました。技術的な検証の共有もあれば、仲間への感謝や日々の暮らしの工夫といった個人的な話題もあり、幅広い題材のトークになりました。いずれの発表も、自分が経験したことや試したことを、次に同じ場面に立つメンバーが使える形で持ち寄るものでした。
Talk 1:入社直後の不安のなか、伴走してくれた先輩について
発表者の先輩にあたる、退職予定のメンバーに向けて、感謝を伝える発表が行われました。
発表者は入社してすぐ、システム刷新案件の画面遷移図を作成するために出張することになりました。社内のメンバーもまだよく知らない中での出張で、不安が大きかったといいます。画面数が多く1人では終わらない状況の中、当初は初日の挨拶だけの予定だった先輩が、予定を延ばして最終日まで一緒に作業してくれたそうです。
その後も、仕事や社内での悩みについて相談に乗ってもらい、特に実務に入り始めた時期を乗り越えられたのはその存在が大きかったと振り返りました。最後に、今回の発表資料はClaudeで作成し、作成したものをそのまま編集できる点が印象的だったことにも触れました。先輩が200画面に及ぶ画面遷移図を、Figma上でトラックパッドだけで作り上げていたというエピソードも紹介されました。
Talk 2:認証と認可の基本から考える、KeycloakとCognitoの使い分け

案件でKeycloakを検証した経験をもとに、認証と認可の基本と、Keycloakを採用する理由が解説されました。認証は「誰であるか」を証明するもので、失敗時には401エラーが返ります。認可は、認証を通過したユーザーが「何をしてよいか」を判定するものです。
Keycloakは、複数のアプリケーションの認証を1つにまとめる認証基盤です。アカウント管理の一元化といったメリットはCognitoでも実現できますが、ある案件でKeycloakを選んだ一番の理由は、AD(Active Directory)とのLDAP連携が必要だったことでした。CognitoはLDAP認証と直接連携できないため、連携する場合はKeycloakのような仕組みを挟み、OIDCなどでCognitoにつなぐ構成になるといいます。LDAPは1990年代に作られた古いプロトコルで、その後にSAML、OIDCが登場したという背景も紹介されました。
アーキテクチャの違いとして、LDAP連携ではKeycloakがADにパスワードの正否を問い合わせるため、認証の本体はAD側にあります。一方、SAMLやOIDCではトークンを受け取ってアプリケーション側に渡す形で認証します。発表では、OpenLDAPを使って擬似的なAD連携環境を作り、Keycloakのログイン画面からCloud Run上のポータル画面に遷移するまでの流れをデモで示しました。CognitoとKeycloakの使い分けは、フローチャートにまとめて資料として共有されています。
Talk 3:個人開発で向き合う、バックエンドとコストの検証
発表者が個人で開発しているアプリケーションの近況が共有されました。
発表者はMacBook Pro(M3)を購入し、個人用の貯金管理アプリをローカル環境で開発しています。現在はバックエンドの実装でつまずいている部分があり、どのサービスを使うと費用がかかり、どれなら無料で使えるのかを検証している段階だといいます。当日は大雨でPCの持参を見送ったとのことで、次回以降のLT会で作ったものを見せたいと締めくくりました。
Talk 4:引っ越しを機に見直した、暮らしと仕事の道具

引っ越しに伴って買ってよかったものが3つ紹介されました。1つ目は生ゴミ処理機のloofen(ルーフェン)です。生ゴミを入れると半日ほどで乾燥し、においも抑えられるため、生ゴミを別に保管する手間がなくなったといいます。ゴミ処理機というイメージを覆すミニマルな外観も特徴で、価格は高めですが、自治体の補助金や割引クーポンを使うと、最大で半額程度になる場合もあるそうです。
2つ目は書斎の作業環境です。机は事務所と同じ奥行き70cmのものを選び、ディスプレイとの距離を確保しました。椅子はエルゴヒューマンを家具の展示場で購入し、ミーティングには耳を塞がない骨伝導ヘッドホンのShokzを使っているといいます。軽く蒸れにくい点がミーティングに向く一方、周囲の音を拾うため通勤中の音楽鑑賞には向かない、という使い分けも共有されました。
3つ目は中古車です。レンタカー会社が使っていた「レンタカー落ち」の軽自動車を、安全装備が付いた状態で100万円以下で購入できたといいます。役員車両や展示車両が市場に出る場合もあり、そうした車両を狙うと比較的安く装備の良い車が見つかるという実体験が紹介されました。
Talk 5:AWSと共同開発したオファリング「AXスプリント」
AWSと共同で開発したオファリング「AXスプリント」が紹介されました。
AXスプリントは、2週間×4スプリント、約2か月のプログラムです。まずAIを適用する業務を見極めて個別の施策を見つけ、その施策に対するPoCを行い、モニタリングとKPIの測定までを進めます。お客様は無償で利用できるため、「AI導入を試験的に始めてみたい」というお客様に提案しやすい内容になっているといいます。
ご興味がある方は、公式ページをご確認下さい。
https://ax-sprint.ragate.co.jp/
Talk 6:社内の業務システム内製から生まれた「MOCHIRO」
当社は「SaaS is Dead」という考え方のもと、Claude Codeを使って社内の基幹システムを内製化する取り組みを進めています。CRM・SFA、メール一斉配信、契約書のリーガルチェック、CMS、LMSと、内製化は想定以上に順調に進んでいるといいます。こうして社内で開発し、実際に使っているシステムを、新サービス「MOCHIRO(モチロ)」としてリリースします。
MOCHIROは、中小企業やスタートアップ向けのオールインワン業務システムです。CRM・SFA、メールマーケティング、AI契約チェック、ヘッドレスCMS、LMSを標準で搭載し、顧客データを共通の基盤で扱えるため、情報の転記や二重管理を減らせます。全機能にMCPを搭載しており、ClaudeなどのAIアシスタントから日本語で参照・操作できる点も特徴です。AWSのサーバーレス構成による従量課金のため、使わない時間のコストを抑えられます。
社内ではLMSを使い、これまで資料の共有で行っていた研修を画面上で受講できる形に切り替えています。今後はリスキリング向けのコンテンツを揃え、入社研修もこのLMS上で実施する予定だといいます。
ご興味がある方は、公式ページをご確認下さい。
https://lp.mochiro.ragate.co.jp/
おわりに
今回のLT会では、先輩の伴走に支えられた経験、案件での認証基盤の検証、個人開発での試行錯誤、暮らしの道具選び、そして新しいオファリングと新サービスまで、さまざまな話題が共有されました。業務の知見だけでなく、個人の経験や身近な工夫も含めて持ち寄り、互いの学びにしていく場として、Ragateはこれからもこうした機会を大切にしていきます。
次回のLT会もお楽しみに!




(別タブで開きます).webp&w=640&q=85)

.webp&w=640&q=85)






