長期の検討を経て動き出した、閉域網 × 生成AIの大型プロジェクト
本プロジェクトは、ある日突然立ち上がったものではありません。NHN テコラス様のもとに最初の相談が届いたのは、実際にプロジェクトが動き出すよりも半年以上前のことでした。
「半年以上前からお話をいただいていた案件です。官公庁様の側でGoogleのサービスを活用していくことを検討されていて、まずは検証として進めたい、その相手となるパートナーを探しているというところで、当社をご紹介いただいたのが始まりでした。」(藤澤様)
NHN テコラス様が最初に話を伺った段階では、想定されていた規模はもっと小さなものでした。しかし対話を重ねるうちに、「閉域網の中で生成AIをどこまで活用できるのか」というテーマそのものが広がり、構想は当初の想定を大きく超えていきます。
「初めはもっと規模が小さくなる予定だったのですが、お話をしている間にだんだんと規模が広がっていき、今ではかなり規模は大きくなり、内容も将来を見据えたものになっています。」(藤澤様)
インターネットに接続しない閉域網の中でAIを動かすという要件は、一般的なクラウド活用の延長線上では実現できません。ネットワークの設計からクラウド基盤、AIサービス、そして利用者が実際に触れるUIまで、レイヤーを横断した対応が求められます。インフラ領域を主戦場としてきたNHN テコラス様にとって、この案件は自社単独では担いきれない広がりを持っていました。
.jpg)
官公庁の厳しい要件をクリアできるパートナーとしての信頼感
本プロジェクトは、官公庁においてGoogle Cloudを活用したAI導入を検証・推進するという、先進的かつ大規模な取り組みでした。当初はインフラ基盤の構築を得意とするNHN テコラス様へ相談が寄せられましたが、ここで大きな課題が浮上したと言います。
「お客様への具体的なご提案にあたってプロジェクトの全貌が見えてくると、閉域網の中でAIを高度に活用したいという、非常に難易度の高いご要望があることが分かってきたんです。」(藤澤様)
本件ではインフラ構築にとどまらず、データ暗号化を含む高度なセキュリティ対応、生成AI実行環境の整備、さらにはBPR(業務プロセス再設計)やAX(AIトランスフォーメーション)を見据えたDXの企画・要件定義まで、極めて難度の高い提案が求められていました。またUIを含むシステム開発のように自社のみでは対応できない分野の作業も含まれていたため、支援パートナーを探すことになったそうです。
NHN テコラス様には多数のパートナー企業との協業実績がある中で、藤澤様が本プロジェクトの共同提案・開発への参画を打診したのがラーゲイトでした。
特に、今回のクライアントは官公庁。提出する資料の正確性や細部にわたる確認作業の綿密さが、プロジェクトの成否に大きく関わる状況でした。
なお、NHN テコラス様では、パートナー企業への協力を仰ぎたい案件の場合は、自社のパートナー企業の中から、案件ごとに営業担当者が最適なパートナーを選定する体制を取っています。数あるパートナー企業の中で、藤澤様が本件で真っ先にラーゲイトを思い浮かべたのは、過去の別案件で積み重ねてきた提案品質への評価があったからでした。
「官公庁の案件においては、提案内容の精度はもちろん、提出資料の一文一句に至るまでの正確さや丁寧なコミュニケーションが強く求められます。ラーゲイトさんであれば、そうした厳しい基準も確実にクリアしてくれるという確信があったため、初めから指名のような形でご相談させていただきましたね。」(藤澤様)

両社の強みを活かした役割分担と、距離感の近い連携体制
クライアントへの共同提案にあたって、両社はそれぞれの強みを明確に分担しながら、シームレスな連携体制を構築しました。
NHN テコラス様はインフラ領域のスペシャリストとして、Google Cloudの導入・基盤構築やライセンス提供を担当。一方のラーゲイトは、AIサービスの選定・構築、Web UIの開発、そしてBPR/AX文脈でのコンサルティングやシステム開発全般を担当する形で役割を分担することに。
藤澤様をはじめとするNHN テコラス様の非常に距離感の近い、手厚い連携があり、2社による高難度の提案を見事に完遂することができました。
「お客様側から、かなり細かく明確なセキュリティ要件が出されていたのですが、ラーゲイトさんがそれらをクリアするための具体策を迅速かつ的確に提案してくださいました。確かな技術提案力と真摯な姿勢があったからこそ、お客様からも『これなら安心して任せられる』と信頼をいただき、正式な受注へとつながったと思います。」(藤澤様)
受注後の実稼働に入ってからも、役割分担を行いながら、双方の知見を活かしてワンチームとしてのシナジーを発揮しています。

開発領域はラーゲイトへ全面的に一任。お客様と直接つながる体制で意思決定を加速
今回の依頼範囲は、ネットワーク周りからGoogle Cloud上の各種機能、AIサービス、さらにUIの開発までを含む非常に広いものでした。両社はこの広い領域を、それぞれの得意分野に沿って明確に切り分けています。
NHN テコラス様が担ったのは、閉域網を実現するための回線敷設をはじめとするネットワーク領域と、Google Cloudのリセールパートナーとしてのライセンス・環境の調達。そして開発領域は、ラーゲイトに全面的に委ねられました。
「回線を引く部分や、必要なものの仕入れ、Google Cloudのご用意といったところは当社が担当しています。開発についてはラーゲイトさんに一任し、お客様と直接ご連絡を取っていただきながら進めています。」(藤澤様)
一般に、取りまとめ役となる企業が間に入って情報を中継する体制では、要件の細かなニュアンスが伝わりづらい、または意思決定に時間がかかるなどの問題が起こりえます。3者が同時に確認できるようツールで情報を共有することで、開発の当事者であるラーゲイトがお客様と直接やり取りできる体制を敷くことができ、仕様の確認から反映までのサイクルは大きく短縮されました。これは、パートナーの技術力と対応品質に対する信頼がなければ選択できない座組みでもあります。
提案フェーズから続く、Slackベースの密な連携
役割分担が明確であることと、互いに関与しないことは同じではありません。両社は提案フェーズから現在に至るまで、Slackを中心としたクイックなコミュニケーションを継続しています。
「セールスの段階から密にコミュニケーションを取らせていただいていて、情報が足りない部分があるときにも随時連携しやすい。大変ありがたいと感じています。」(藤澤様)
この距離感の近さは、ラーゲイト側のプロジェクトメンバーも同じように感じている点です。
.jpg)
提案から実装、そして検証へとフェーズが変わっても、担当者が現場から離れない。この連携の姿勢が、官公庁という難度の高いクライアントに対して、2社を1つのチームとして機能させています。
新たな価値創出につながる、中長期的なパートナーシップ
現在は、先行部署を中心とした検証フェーズが進行中です。最大3年ほどの期間をかけて慎重に効果検証が行われる見込みで、その成果を踏まえた組織全体への本格的な展開が期待されています。
検証とはいえ、その規模は決して小さなものではありません。まずは先行する部署で実際に利用しながら有効性を見極め、一部については他部署の担当者も交えた検証が予定されています。
「まずはこの先行部署の中で検証を行い、実際に使えるかどうかを判断していかれます。一部については、他の部署のご担当者にも入っていただいて検証を行うと伺っています。1年、2年、3年ほどかけて判断され、正式に採用となった場合には、お客様の組織全体へ利用が広がっていく可能性があると伺っています。」(藤澤様)
つまり本プロジェクトは、一つの組織へのシステム導入にとどまらず、官公庁全体におけるAI活用のあり方を左右しうる取り組みでもあります。検証段階から関わることの意味は、まさにそこにあります。
「受注前の提案から伴走していただいたラーゲイトさんとだからこそ、今後も本プロジェクトにおいて継続的なご支援ができると考えています。本格運用に向けて、共にお客様とのお付き合いを続けていきたいですね。」(藤澤様)
さらに、今回の実績をもって、両社は今後もパートナーとして、今回のような協業提案を増やしていきたいと考えています。クラウドインフラの導入・運用支援をはじめ、ネットワーク、マネージドサービス、データセンターなど幅広いITインフラ領域を手掛けるNHN テコラス様と、コンサルティングから開発実行までをワンストップで手掛けるラーゲイトのケイパビリティは互いを高め合う補完関係にあり、今後も多様な案件での連携が期待されています。
「ラーゲイトさんは、開発現場において最先端のAIツールを活用されているとのことで、効率的で高品質なサービス提供ができるのではと期待を寄せております。今後もAI活用や難易度の高い開発領域において、中長期的なパートナーとして共に新たな価値を創出していきたいと思っています。」(藤澤様)
NHN テコラス様とラーゲイトのパートナーシップを通じて、今後も一層共同での支援事例拡大を実現してまいります。










.webp?q=65&fm=webp&w=400&h=260&fit=crop)







