本会報誌には、盲導犬の健気な姿だけでなく、彼らを支える人々の日々の努力、社会が抱える課題、そしてそれを乗り越えようとする力強い意志が詰まっています。

会報誌(第119号)の内容について
1. 訓練の第一歩!“Start Line”に立つ、新人訓練士と犬たち(仙台・島根訓練センターより)
最初のページでは、仙台と島根にある訓練センターの様子が紹介されていました。テーマは「Start Line」。まさにこれから訓練を始める犬たちや、夢に向かって歩み始めた新人訓練士の方々の、フレッシュな姿が印象的です。
記事の中で、訓練士の方が「犬の気持ちを第一に、信頼関係を築くことを大切にしている」と語っていました。これは、私たちの仕事、特に新しいメンバーがチームに加わった時のオンボーディングにも、そのまま通じる考え方ではないでしょうか。
相手のスキルや個性を理解し、信頼関係を築きながら、同じ目標に向かっていく。そんなチームビルディングの原点を、改めて思い出させてくれる記事でした。
2.愛情を繋ぐバトン。「ボランティアLIFE」(神奈川訓練センターより)
次に紹介するのは、神奈川訓練センターでパピーウォーカーを務める、橋之口さんご一家の物語です。パピーウォーカーとは、盲導犬候補の子犬を約1年間、家庭で育てるボランティアのこと。
テレビでこの活動を知り、「自分たちも力になりたい」と参加を決めた橋之口さんご一家。最初は戸惑いながらも、たくさんの愛情を注いで子犬と向き合う日常が、温かい文章で綴られています。
「この子をがっかりさせたくない」という想いが、ご家族の原動力になっているというエピソードは、私たちがお客-様や仲間に対して抱く責任感にも似ています。誰かの期待に応えたいという気持ちが、私たちを成長させてくれる。そんな仕事のやりがいを、改めて感じさせてくれました。
3. 見て、知って、体験する!富士ハーネスのイベント報告
最後のページでは、盲導犬の訓練施設「富士ハーネス」で開催されたゴールデンウィークのイベント「春のカムカムデー」の様子が紹介されていました。
盲導犬のデモンストレーションや、チャリティーグッズの販売など、多くの来場者で賑わったようです。こうしたイベントは、盲導犬の活動を広く社会に知ってもらうための、とても大切な機会です。
特に、来場者が「体験」できる企画は、深い理解を促す上で非常に効果的です。これは、私たちがお客様に新しいシステムを提案する際に、デモ画面をお見せするのと同じかもしれません。言葉だけでなく、「体験」を通じて価値を伝えることの重要性を、改めて学ぶことができました。
オフィスに実物も置いてありますので、興味のある方はぜひ手に取ってご覧ください!