Amazon Bedrock × Difyハンズオン開催で新技術獲得を支援

Amazon Bedrock × Difyハンズオン開催で新技術獲得を支援

支援実績 コンサルティングAI
最終更新日:2025年10月22日公開日:2025年08月19日
水野 渚
writer:水野 渚
XThreads
課題
  • 生成AIのトレンドが変化する中、最新技術知見を深める必要があった
  • 技術専門チームとして新技術を迅速に検証・展開するための具体的な手法を模索
  • 協業を見据えAWSに強みを持ち、信頼できるパートナーとの関係を構築したかった
解決策
  • ハンズオンセミナー内でDifyによる生成AIアプリの開発をエンジニア全員が体感できた
  • 運用改善やPoCなど具体的な社内外活用の道筋が見え、横展開プランが明確になった
  • Ragateの高い技術力を再認識し、互いの強みを活かす共創関係への期待が生まれた

生成AI活用の主流がRAGから「次の一手」へと移りつつある中、株式会社エル・ティー・エス(LTS)様のTech Architect事業部は、当社の提供するAmazon Bedrock × Difyによる実践型ハンズオン(2025年7月29日)に参加されました。

本セミナーでは、12名のエンジニアの皆様が短時間でAIチャットボットやワークフローのプロトタイプを完成させ、運用保守の効率化やノーコード/ローコードでの内製化の可能性を具体的に実感されました。Ragateの技術支援を通じて、同事業部は今後の社内展開や協業による価値創出を加速させる確信を得られました。

技術専門チームが探求する、生成AI活用の新たな可能性

デジタル時代に求められる「ビジネスアジリティ」の獲得・強化を支えるパートナーとして、クライアントのDXを支援する株式会社エル・ティ―・エス様。同社のDigital事業本部内における技術面のプロフェッショナル集団である「Tech Architect事業部」は、社内外のプロジェクトにおける技術的な課題解決を一手に担っています。

「私たちの事業部はエンジニアのみで構成されており、最新技術の追求や社内システムの標準化を推進する、ある種の『技術に尖った専門チーム』です。社内のさまざまな事業部の開発をサポートすることもあれば、お客様のプロジェクトに直接参画することもあります。」(高木様)

そんなTech Architect事業部では、生成AIの活用を重要なテーマと捉えていました。しかし、技術に関するトレンドをキャッチアップしていく中で、新たな課題意識が生まれていたといいます。

「生成AIの活用はRAG(検索拡張生成)が主流でしたが、そのトレンドも少し落ち着いてきたと感じていました。次の一手として、さらに視野を広げていかなければならないと考えていたところ、Ragateから生成AIアプリを開発できる『Dify』のハンズオンセミナーをご提案いただきました。Difyは使ったことがなかったので、生成AI活用における新しいナレッジを吸収できる良い機会だと感じました。」(高木様)

AI全盛時代において、株式会社エル・ティー・エス様は、この提案を社内外でのAI活用をより推し進める絶好の機会と捉え、Ragateによるハンズオンセミナーへの参画を即決。以前から交流のあったRagateへの信頼と、Amazon Bedrock × Difyという生成AI関連の未知の技術への純粋な興味が、その決断を後押ししました。 「これまでにもお話しする機会があり、Ragateの技術力の高さを感じていました。ですので、今回のセミナーを単なる研修に留めず、今後の協業につなげるための第一弾としたい思いもありました。」(高木様)

生成AI活用における新しいナレッジを吸収できる良い機会だと感じました
生成AI活用における新しいナレッジを吸収できる良い機会だと感じました

スピードと熱量を体感した、生成AIアプリ開発のハンズオンセミナー

2025年7月29日、株式会社エル・ティー・エス様のエンジニア12名とRagateのメンバー3名が参加し、ハンズオンセミナーが開催されました。ハンズオンのゴールは、限られた時間の中で、参加者全員がAIチャットボットならびにワークフローのプロトタイプを完成させることです。

「冒頭でDifyの概要説明があり、その後はすぐにハンズオンという実践的な内容でした。進行はRagateの益子社長が中心となり、非常にスムーズに進めていただきました。終始、和気あいあいとした雰囲気で、かしこまった感じは良い意味でまったくありませんでしたね。」(高木様)

セミナーではRagateのAWS Professional資格保有し深い知見を有している2名が、常に参加者の開発状況を確認。参加者が少しでも詰まっている様子を見せると、すぐに駆け寄りサポートする体制が徹底されていました。

ハンズオンセミナー中の様子
ハンズオンセミナー中の様子

「具体的な声がけの一つひとつが聞こえたわけではありませんが、メンバーが困っていそうなときにはすぐに駆けつけてくれる、その動きを見ているだけで非常に安心感がありました。その的確なサポートのおかげで、予定していたアジェンダをすべてやり遂げ、参加者全員が時間内にプロトタイプを完成させることができました。」(高木様)

この体験は、参加したエンジニアたちに大きなインパクトを与えました。セミナー後には、具体的な活用イメージについての会話が自然と生まれたといいます。 「終わった後にメンバーと話したのは、『Difyを使えば、驚くほど素早くAI生成アプリが作れる』ということでした。特に、即効性がありそうな部分としてシステムの運用保守の領域で、作業効率化に大きく貢献しそうだという声が上がりました。また、Difyはノーコード/ローコードツールなので、『これならエンジニアでなくとも、企画部門などで簡単なアプリを作れるのではないか』という意見もあり、社内での活用の可能性が大きく広がったと感じています。」(高木様)

的確なサポートのおかげで、予定していたアジェンダをすべてやり遂げ、参加者全員が時間内にプロトタイプを完成させることができました
的確なサポートのおかげで、予定していたアジェンダをすべてやり遂げ、参加者全員が時間内にプロトタイプを完成させることができました

確信に変わったRagateへの信頼と、共創で描く未来

今回のハンズオンセミナーは、株式会社エル・ティー・エス様にとって、Difyの技術的な知見を得る以上の価値をもたらしました。それは、パートナーであるRagateのチーム力と技術力への信頼が、確信へと変わった瞬間でもありました。

「セミナー前から益子社長の知見が素晴らしいことは認識していましたが、今回、久保さんや星野さんをはじめ、ほかのメンバーの方々の技術力の高さも改めて実感しました。我々が抱いていたRagateさんへの『技術力が高い』という印象が、まさにその通りだったと再確認できた形です。」(高木様)

この確信は、今後の具体的なアクションプランへとつながっています。Tech Architect事業部の重要なミッションのひとつに「自分たちの部署で新しい技術を検証し、全社に展開していく」という役割があります。

「まさしく、今回のDifyがそのミッションに合致すると考えています。まずはセミナーに参加した私たちが講師となり、社内でのナレッジシェアや他部署への展開を進めていきたいですね。」(高木様)

さらに、株式会社エル・ティー・エス様は、Ragateとのより強固なパートナーシップの構築を見据えています。

「弊社もAWSパートナーであり資格取得者も多いのですが、AWSのインフラ領域に関しては、Ragateさんのほうが私たちよりも先進的だと感じています。一方で、アプリ開発は我々が得意とする領域です。互いの強みを補完し合う形で、より良いものがお客様に提供できると考えています。」(高木様)

最後に、生成AIの活用に漠然とした課題を感じている企業へのアドバイスを伺いました。

「漠然と『分からない』と感じている企業は多いと思います。そういった企業こそ、まずはPoCとして、Ragateさんのようなパートナーと一緒にDifyなどを使い、短時間で成果を体感するのが一番良いのではないでしょうか。今回、私たちは限られた時間の中で動くものを作ることができました。このスピード感を実感することが『自分たちでもできる』という自信につながり、次の一歩を踏み出す大きなきっかけになるはずです。」(高木様) 株式会社エル・ティー・エス様の技術探求と、Ragateの技術力が交わった今回のハンズオンセミナー。それは、両社の未来を共に創り上げていく、力強い第一歩となりました。

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FAQ

よくあるご質問

A
エンジニアが実際に手を動かしながら、短時間で生成AIアプリケーションのプロトタイプを完成させるための実践的な研修プログラムです。具体的にはAmazon Bedrockという機械学習サービスと、Difyというノーコード・ローコードの開発プラットフォームを組み合わせて、AIチャットボットやワークフローを構築する技術を習得できます。このセミナーではAWS Professional資格保有者が常に開発状況を確認し、参加者が詰まった際には即座にサポートする体制が整っています。そのため参加者全員が予定時間内にプロトタイプを完成させることが可能です。技術力の高いパートナー企業との協業を検討している企業や、最新の生成AI技術を社内展開したい技術チームにとって、新しい知見を吸収できる機会となります。
A
RAG(検索拡張生成)はこれまで生成AI活用の中心的な手法でしたが、技術トレンドが進化する中で視野を広げる必要があります。次の段階として有効なのが、Difyのようなノーコード・ローコードプラットフォームを活用した生成AIアプリケーション開発です。この手法により、従来のRAGだけでは対応しきれなかった業務プロセスの自動化や、より複雑なワークフローの構築が可能になります。具体的には、システム運用保守の効率化、社内問い合わせ対応の自動化、企画部門でも扱える簡易的なAIツールの内製化などが実現できます。まずはハンズオン形式で実際に動くものを短時間で作成し、その速度と可能性を体感することが、組織全体での次のステップへの自信につながります。
A
技術専門チームによる新技術の検証と全社展開には、段階的なアプローチが効果的です。まず専門チーム内で外部パートナーと協力しながらハンズオン形式で新技術を習得し、実際のプロトタイプ開発を通じて具体的な活用イメージを明確にします。次に、そのセミナーに参加したメンバー自身が講師となり、社内でのナレッジシェアや他部署への展開を進めます。このプロセスでは、技術的な知見だけでなく、運用保守での効率化やノーコード・ローコードによる内製化の可能性など、具体的なビジネス価値を示すことが重要です。また技術力の高い外部パートナーとの協業関係を構築することで、自社の得意領域と相手の強みを補完し合いながら、より高度な技術を顧客に提供する体制を整えることができます。
A
AWSパートナー企業同士の協業では、それぞれの得意領域を活かした相互補完関係を構築できる点が最大のメリットです。例えばインフラ領域に強みを持つ企業と、アプリケーション開発に強みを持つ企業が協業することで、クラウドインフラの設計・構築から業務アプリケーションの開発まで、一貫した高品質なサービスを顧客に提供できます。また両社ともAWS認定資格保有者を擁し、同じクラウドプラットフォームの専門知識を共有しているため、技術的なコミュニケーションがスムーズに進み、プロジェクトの成功確率が高まります。さらに互いの技術力を再確認しながら信頼関係を深めることで、単発の案件対応だけでなく、長期的な共創関係へと発展させることが可能になります。これにより顧客に対しても、より幅広く深い技術支援を提供できる体制が整います。
A
生成AI活用に漠然とした不安や課題を感じている企業は、まず小規模なPoC(概念実証)として、技術力の高いパートナー企業と協力しながら短期間で成果を体感することが重要です。具体的にはDifyなどのノーコード・ローコードプラットフォームを使い、数時間程度のハンズオンセミナーで実際に動くプロトタイプを作成する経験が有効です。この過程で自社のエンジニアが「自分たちでもできる」という実感を得ることが、次の一歩を踏み出す大きなきっかけになります。また限られた時間内で具体的な成果物を完成させるスピード感を体験することで、生成AI技術の実用性や投資対効果を現実的に評価できるようになります。その上で運用保守の効率化や業務プロセスの自動化など、自社の課題に即した活用方法を明確化し、段階的に社内展開を進めていくアプローチが成功への近道となります。
A
Difyはノーコード・ローコードのプラットフォームとして設計されているため、プログラミングの専門知識を持たない社員でも生成AIアプリケーションの開発が可能です。ハンズオンセミナーに参加したエンジニアからは、企画部門などの非技術職でも簡単なアプリケーションを作成できる可能性が高いという評価が得られています。これにより、現場の業務担当者が自らの業務課題を理解した上で、その解決に必要なAIツールを直接構築できる内製化の道が開けます。ただし最初は技術専門チームがハンズオンで基礎知識を習得し、その後に社内講師として他部署へナレッジを展開していく段階的なアプローチが効果的です。このように組織全体でAI活用のスキルを底上げすることで、迅速な業務改善や新しいサービス開発につながる体制を構築できます。