Amazon Bedrock × Difyハンズオン開催で新技術獲得を支援

Amazon Bedrock × Difyハンズオン開催で新技術獲得を支援

支援実績コンサルティングAI
最終更新日:2025年08月20日公開日:2025年08月19日
水野 渚
writer:水野 渚
XThreads
課題
  • 生成AIのトレンドが変化する中、最新技術知見を深める必要があった
  • 技術専門チームとして新技術を迅速に検証・展開するための具体的な手法を模索
  • 協業を見据えAWSに強みを持ち、信頼できるパートナーとの関係を構築したかった
解決策
  • ハンズオンセミナー内でDifyによる生成AIアプリの開発をエンジニア全員が体感できた
  • 運用改善やPoCなど具体的な社内外活用の道筋が見え、横展開プランが明確になった
  • Ragateの高い技術力を再認識し、互いの強みを活かす共創関係への期待が生まれた

生成AI活用の主流がRAGから「次の一手」へと移りつつある中、株式会社エル・ティー・エス(LTS)様のTech Architect事業部は、当社の提供するAmazon Bedrock × Difyによる実践型ハンズオン(2025年7月29日)に参加されました。

本セミナーでは、12名のエンジニアの皆様が短時間でAIチャットボットやワークフローのプロトタイプを完成させ、運用保守の効率化やノーコード/ローコードでの内製化の可能性を具体的に実感されました。Ragateの技術支援を通じて、同事業部は今後の社内展開や協業による価値創出を加速させる確信を得られました。

技術専門チームが探求する、生成AI活用の新たな可能性

デジタル時代に求められる「ビジネスアジリティ」の獲得・強化を支えるパートナーとして、クライアントのDXを支援する株式会社エル・ティ―・エス様。同社のDigital事業本部内における技術面のプロフェッショナル集団である「Tech Architect事業部」は、社内外のプロジェクトにおける技術的な課題解決を一手に担っています。

「私たちの事業部はエンジニアのみで構成されており、最新技術の追求や社内システムの標準化を推進する、ある種の『技術に尖った専門チーム』です。社内のさまざまな事業部の開発をサポートすることもあれば、お客様のプロジェクトに直接参画することもあります。」(高木様)

そんなTech Architect事業部では、生成AIの活用を重要なテーマと捉えていました。しかし、技術に関するトレンドをキャッチアップしていく中で、新たな課題意識が生まれていたといいます。

「生成AIの活用はRAG(検索拡張生成)が主流でしたが、そのトレンドも少し落ち着いてきたと感じていました。次の一手として、さらに視野を広げていかなければならないと考えていたところ、Ragateから生成AIアプリを開発できる『Dify』のハンズオンセミナーをご提案いただきました。Difyは使ったことがなかったので、生成AI活用における新しいナレッジを吸収できる良い機会だと感じました。」(高木様)

AI全盛時代において、株式会社エル・ティー・エス様は、この提案を社内外でのAI活用をより推し進める絶好の機会と捉え、Ragateによるハンズオンセミナーへの参画を即決。以前から交流のあったRagateへの信頼と、Amazon Bedrock × Difyという生成AI関連の未知の技術への純粋な興味が、その決断を後押ししました。 「これまでにもお話しする機会があり、Ragateの技術力の高さを感じていました。ですので、今回のセミナーを単なる研修に留めず、今後の協業につなげるための第一弾としたい思いもありました。」(高木様)

生成AI活用における新しいナレッジを吸収できる良い機会だと感じました
生成AI活用における新しいナレッジを吸収できる良い機会だと感じました

スピードと熱量を体感した、生成AIアプリ開発のハンズオンセミナー

2025年7月29日、株式会社エル・ティー・エス様のエンジニア12名とRagateのメンバー3名が参加し、ハンズオンセミナーが開催されました。ハンズオンのゴールは、限られた時間の中で、参加者全員がAIチャットボットならびにワークフローのプロトタイプを完成させることです。

「冒頭でDifyの概要説明があり、その後はすぐにハンズオンという実践的な内容でした。進行はRagateの益子社長が中心となり、非常にスムーズに進めていただきました。終始、和気あいあいとした雰囲気で、かしこまった感じは良い意味でまったくありませんでしたね。」(高木様)

セミナーではRagateのAWS Professional資格保有し深い知見を有している2名が、常に参加者の開発状況を確認。参加者が少しでも詰まっている様子を見せると、すぐに駆け寄りサポートする体制が徹底されていました。

ハンズオンセミナー中の様子
ハンズオンセミナー中の様子

「具体的な声がけの一つひとつが聞こえたわけではありませんが、メンバーが困っていそうなときにはすぐに駆けつけてくれる、その動きを見ているだけで非常に安心感がありました。その的確なサポートのおかげで、予定していたアジェンダをすべてやり遂げ、参加者全員が時間内にプロトタイプを完成させることができました。」(高木様)

この体験は、参加したエンジニアたちに大きなインパクトを与えました。セミナー後には、具体的な活用イメージについての会話が自然と生まれたといいます。 「終わった後にメンバーと話したのは、『Difyを使えば、驚くほど素早くAI生成アプリが作れる』ということでした。特に、即効性がありそうな部分としてシステムの運用保守の領域で、作業効率化に大きく貢献しそうだという声が上がりました。また、Difyはノーコード/ローコードツールなので、『これならエンジニアでなくとも、企画部門などで簡単なアプリを作れるのではないか』という意見もあり、社内での活用の可能性が大きく広がったと感じています。」(高木様)

的確なサポートのおかげで、予定していたアジェンダをすべてやり遂げ、参加者全員が時間内にプロトタイプを完成させることができました
的確なサポートのおかげで、予定していたアジェンダをすべてやり遂げ、参加者全員が時間内にプロトタイプを完成させることができました

確信に変わったRagateへの信頼と、共創で描く未来

今回のハンズオンセミナーは、株式会社エル・ティー・エス様にとって、Difyの技術的な知見を得る以上の価値をもたらしました。それは、パートナーであるRagateのチーム力と技術力への信頼が、確信へと変わった瞬間でもありました。

「セミナー前から益子社長の知見が素晴らしいことは認識していましたが、今回、久保さんや星野さんをはじめ、ほかのメンバーの方々の技術力の高さも改めて実感しました。我々が抱いていたRagateさんへの『技術力が高い』という印象が、まさにその通りだったと再確認できた形です。」(高木様)

この確信は、今後の具体的なアクションプランへとつながっています。Tech Architect事業部の重要なミッションのひとつに「自分たちの部署で新しい技術を検証し、全社に展開していく」という役割があります。

「まさしく、今回のDifyがそのミッションに合致すると考えています。まずはセミナーに参加した私たちが講師となり、社内でのナレッジシェアや他部署への展開を進めていきたいですね。」(高木様)

さらに、株式会社エル・ティー・エス様は、Ragateとのより強固なパートナーシップの構築を見据えています。

「弊社もAWSパートナーであり資格取得者も多いのですが、AWSのインフラ領域に関しては、Ragateさんのほうが私たちよりも先進的だと感じています。一方で、アプリ開発は我々が得意とする領域です。互いの強みを補完し合う形で、より良いものがお客様に提供できると考えています。」(高木様)

最後に、生成AIの活用に漠然とした課題を感じている企業へのアドバイスを伺いました。

「漠然と『分からない』と感じている企業は多いと思います。そういった企業こそ、まずはPoCとして、Ragateさんのようなパートナーと一緒にDifyなどを使い、短時間で成果を体感するのが一番良いのではないでしょうか。今回、私たちは限られた時間の中で動くものを作ることができました。このスピード感を実感することが『自分たちでもできる』という自信につながり、次の一歩を踏み出す大きなきっかけになるはずです。」(高木様) 株式会社エル・ティー・エス様の技術探求と、Ragateの技術力が交わった今回のハンズオンセミナー。それは、両社の未来を共に創り上げていく、力強い第一歩となりました。

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