セッション1:代表取締役社長 益子

AWSアップデート“ここだけは押さえたい”
冒頭、益子は「生成AIを現場のスピードに載せる具体策が続々出ている」と切り出し、実務直結のアップデートをピックアップ。
Amazon Q Developerの日本語入力対応 | コンソールや主要チャットツールから日本語でのやり取りが可能になり、運用・監視・トラブルシューティングの対話が滑らかに。 |
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Amazon Bedrockのモデル拡充 | OpenAIのOSSモデル“gpt-oss-120b/20b”の提供予定や、Anthropic Claude Opus 4.1の利用開始、さらにTwelveLabsによる動画解析ユースケースの広がりを紹介。「生成から理解、要約、検索まで“動画もテキストも”同じ土俵に上がってきた」と強調しました。 |
Agent運用を支える基盤 | Amazon Bedrock AgentCoreが、ランタイムやメモリ、可観測性など“本番運用にいる共通部品”をマネージドで提供。「“作る”より“動かす”の負担が大きいという現場の声に、はっきり応える流れ」とコメント。 |
このほか、パートナー向けのトレーニングや、GenAIコンピテンシー申請支援ウェビナーにも触れ、「先端技術情報の獲得スピードが市場優位性の要点になる」と背中を押しました。
コーポレートサイト刷新の発表
続いてメインテーマ。ragate.co.jpのコーポレートサイトを全面刷新しました。

狙いは2つ——
「市場での立ち位置を明確化」
「DX戦略策定から開発まで“一気通貫”で伴走する」優位性をコーポレートブランディングとして全面に押し出すことで、市場の中での当社の立ち位置を明確し、採用・顧客ともに強力なWEBチャネルを確立。大胆に企業ロゴ刷新も実現した。
「メディア機能を一気に拡充」
継続的な情報発信でブランドを育てること。今後はMicroCMSを通じて「パブリック社内報/ましこブログ/ニュース/エンジニアブログ/技術カルチャー/社員の声/求人情報/認定・受賞/福利厚生/支援実績/サービス」に関するコンテンツを提供。
システム構成はVercel × MicroCMS × Nuxt4/TypeScript。こだわりとしてNuxt4のサーバーミドルウェアをTS実装し、Vercel Functionsにデプロイ。これによりフロントから直接APIキーを触らせず、Nuxt4が中継するアーキテクチャでセキュアに運用(秘匿情報はVercelの環境変数で保持)。「“速い・壊れない・漏れない”を両立させた」と胸を張りました。
セッション2:開発部部長 久保

「MECEで“抜け漏れ”を消す」——ポケポケから学ぶ思考整理
久保のスライドはゲーム「ポケポケ」を題材にしたMECE入門。「モレなく・ダブりなく」の原則を、自分要因(改善可能)と相手要因(制御不能)に分けて勝敗要因を整理する流れを解説しました。(資料p3, p6)。
MECE思考法を学ぶ:ポケポケの勝敗要因から考える.pdf
「“相手の引き”を嘆くより、自分要因に投資する。ビジネスも同じです」
MECEは魔法の杖ではなく、思考の抜け漏れや混乱を防ぐための土台——というまとめは、議論の説得力を一段引き上げてくれます(資料p10)。
サプライズ:「この資料、Skyworkで作りました」
締めくくりに久保からサプライズ。「実はこの資料はSkyworkで自動生成しています」。
「情報の“引き算”や細部のあしらいは人の審美眼が必須。でも作る初速が上がるのは確か」と実感を共有。コンサルティングやデリバリーの資料作成工程をAIで短縮する可能性に、一同うなずきました。
セッション3:開発部チームリーダー 星野
現場で効く“生成AIツールの実演”
星野は実機デモを中心に発表。
Devin | 自律的な実装アシストの可能性を検証。 |
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Ollama | ローカルで手軽にLLMを調達、Hugging Face連携も実演。 |
LiteLLM | ガバナンス要件に沿った複数LLMの実行レイヤとして有効。 |
GPT oss | ローカル実行の現実解と、GPU非搭載時の重さを率直に共有。 |
ハマりどころと回避策、そして応用テクまで一気に駆け抜ける内容に、エンジニアは“目からウロコ”、営業は“提案の引き出しが増えた”と好評でした。
まとめ——“発信”と“実装”を回し続ける
ブランドの核を言語化し、サイトで発信する体制へ
MicroCMSでのメディア拡充にあわせ、社内の皆さんの投稿を随時募集します(パブリック社内報/技術ブログ/社員の声 など)。
生成AIはあらゆる業務の効率化のきっかけに
AgentCoreやQ Developerの日本語対応など、“使えるところから使う”姿勢で実務に組み込みましょう。
思考はMECEで整える
まずは“自分要因”に注力。会議のアジェンダづくりや振り返りに、さっそく取り入れてみてください。