オフィス環境へのこだわりが、経営のすべてに波及する理由──人形町から学ぶ空間づくり

オフィス環境へのこだわりが、経営のすべてに波及する理由──人形町から学ぶ空間づくり

最終更新日:2025年10月21日公開日:2025年10月21日
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オフィスの清潔感は、単なる見た目の問題ではありません。週3日の社員による掃除の義務化、フリーアドレス制の導入。これらは一見すると些細な取り組みに見えるかもしれませんが、実は経営における重要な要素と深く結びついています。

今回は、なぜ私たちがオフィス環境にここまでこだわるのか、そしてそれが組織全体にどのような影響を与えているのかについてお話しします。

オフィスの清潔感が、組織の意識を変える

Ragateでは、週に3日、社員が自らオフィスの掃除を行っています。清掃業者に依頼すればコストはかかりますが、それが理由ではありません。大切なのは、日々の清潔感への意識を全員が持つことです。

誰かが掃除するだろうという他人任せの意識は、たちまちオフィスを汚します。自分が使った場所を自分で整える。この当たり前の行動が、実は仕事の進め方や責任感にも直結していると考えています。デスク周りが散らかっている人は、タスク管理も曖昧になりがちです。逆に、常に整理整頓されている環境では、思考もクリアになり、仕事の質も自然と向上します。

清潔な環境は、訪れるお客様への印象にも影響します。初めてオフィスに来た方が最初に感じる空気感は、その会社の文化や姿勢を如実に映し出します。私たちがプロフェッショナルなサービスを提供する企業として信頼されるためには、オフィスもまたその価値観を体現している必要があるのです。

フリーアドレス制が生む、ポジティブな緊張感

Ragateではフリーアドレス制を採用しており、社員は固定のデスクを持ちません。これにはいくつかの狙いがあります。

まず、私物や道具を机の上に放置することを抑制できる点です。ベンチャー企業でよく見かける光景ですが、自分専用のデスクがあると、つい物を置きっぱなしにしてしまいます。マグカップ、充電器、書類、お菓子の袋。これらが積み重なると、オフィス全体の清潔感が失われていきます。

フリーアドレスにすることで、毎日「リセット」される感覚が生まれます。今日使った場所は、明日は別の誰かが使う。だからこそ、きれいに片付けて帰る。この小さな習慣が、組織全体の意識を高めています。

また、フリーアドレスは社員同士のコミュニケーションの活性化にもつながります。毎日同じ席に座っていると、話す相手も固定されがちです。しかし席が変われば、隣に座る人も変わり、自然と会話の機会が増えます。これは特にクロスファンクショナルな協力が必要なプロジェクトにおいて、大きな効果を発揮します。

人形町という街が持つ、特別な魅力

現在、Ragateのオフィスは人形町にあります。この街を選んだのは偶然ではなく、いくつかの理由があります。

人形町は人情にあふれ、グルメも甘味処も豊富です。昼休みに少し歩けば、老舗の和菓子屋や、隠れた名店に出会えます。こうした周辺環境の豊かさは、社員の日常の質を高めてくれます。仕事の合間に美味しいものを食べたり、季節の移ろいを感じられる商店街を歩いたりすることは、リフレッシュにつながり、結果的に仕事のパフォーマンスにも影響します。

また、人形町は商売繁盛の土地としても有名です。水天宮や小網神社など、古くから商売の神様として信仰されてきた場所が近くにあります。叶うならずっとここにいたいと思うほど、この街には愛着があります。

ただ、現実的な課題もあります。人形町は広めのオフィスがあまり多くないため、今後社員が増えた場合には移転を検討する必要が出てくるかもしれません。それでも、次のオフィスを選ぶ際には、社員の声を聞きながら、通勤のしやすさと周辺環境の良さを重視したいと考えています。

オフィス環境が、経営のすべてに波及する

オフィスの清潔感や周辺環境へのこだわりは、単なる快適さの追求ではありません。それは、組織の文化をつくり、社員の意識を高め、お客様への信頼を築くための土台です。

私たちは技術を武器にお客様の課題を解決する会社ですが、その技術を支えるのは人です。そして人が最高のパフォーマンスを発揮するためには、働く環境が整っている必要があります。清潔で心地よいオフィス、魅力的な街の雰囲気、そして日々の小さな習慣の積み重ね。これらすべてが、経営の質を高める要素となっています。

今後も、Ragateは空間づくりを大切にしながら、社員が誇りを持って働ける環境を追求していきます。オフィスは単なる作業場所ではなく、私たちの価値観を体現する場所だからです。

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