生成AIセミナーを通じたデジタルマーケティングの推進と企業のDX化支援

生成AIセミナーを通じたデジタルマーケティングの推進と企業のDX化支援

支援実績 デジタルマーケティング業界生成 AIリスキリング支援
最終更新日:2025年10月22日公開日:2024年11月23日
水野 渚
writer:水野 渚
XThreads
課題
  • デジタルマーケティング案件の推進を図っているものの、社内でリスクマネジメント以外のAIの認知が標準化できていなかった
  • 業務における生成AIの活用は個人の手腕に委ねられていたため、社内全体での生成AI活用のレベルアップを図りたい
  • 生成AIのビジネス転用について、社内で議論ができていなかった
解決策
  • システムに対して抵抗感を感じているメンバーがいたが、生成AI使用のハードルを下げられた
  • 現場活用が可能なレベルまで知識を落とし込むことが出来た
  • 生成AIを体験することで具体的な活用方法に転換することが出来た

デジタルマーケティングとITコンサルティングで顧客の夢を叶えるCREFIL株式会社様。同社が次なる成長フェーズへ進むために不可欠だったのが、全社的な「生成AI」の活用でした。しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、社員一人ひとりが抱えるAIへの苦手意識や心理的ハードルという壁がありました。 この課題に対し、当社は技術提供ではなく「生成AIセミナー」という形で支援。AIの初歩からビジネス転用の具体例までを体系的に解説することで、組織全体の知識レベルを底上げし、見えない壁を取り払いました。 セミナー後、お客様の社内ではテストコード生成やクライアントへの新たな価値提供など、具体的な活用アイデアが次々と生まれています。技術で人の意識を変え、組織の成長を加速させる。私たちの伴走型支援についてお話を伺いました。

会社の成長と市場競争力に必要不可欠な生成AI

CREFIL株式会社様は、「夢を実現させる場所を作る」をミッションとし、マーケティングに関するデジタルソリューション、ITコンサルティング、エンジニアリングの3領域を包括的に提供しています。

事業は、クライアントのマーケティングに関わる事業を構想策定から要件定義、開発まで一貫して担い、お客様のニーズを叶えるサービス提供とコンサルティングをしています。

具体的には、エンドユーザーの行動および属性情報の収集から、収集したデータを構築・分析し、MAツールを用いてエンドユーザーの一人ひとりにパーソナライズ化されたメッセージを自動送信するエンジンの開発があります。他にもメッセージに埋め込まれたURLにリンクするLPやECの構築、顧客情報管理システムや顧客ポータルサイトの構築、認証基盤や連携基盤の構築、施策を見える化するダッシュボードの開発などが挙げられます。

このようなサービスをもとに、クライアントのニーズを一歩一歩着実に進め、夢を叶える伴走をしている会社です。

さらに、CREFIL株式会社様は、デジタルマーケティング案件の推進を行っており、マーケティング領域やデータサイエンス領域で業界の中で第一人者のような企業になっていきたいと考えています。

しかし、これまでの体制は、クライアントが持つ個人情報の遵守や、コードなどの資産・資材を守るというリスクマネジメントに関する認識のみがある状態。実際のプロジェクトでの使用は、社員一人ひとりの手腕に任せられていました。

Amazon Bedrockについて語る

さらに会社のフェーズをもう1段階上げるためにも、全社的に生成AIの活用スキルを向上させ、AI技術をプロジェクトに生かせるよう知識を体系的に習得したいと考えていました。

くわえて、クライアントの中には、生成AIに使えるさまざまなデータを保持している方もたくさんいらっしゃり、クライアントでも、AIを用いた業務効率化を視野に入れている方がいらっしゃいました。クライアントに伴走していく中で、マーケや開発の分野で生成AIを使用し、今の市場での成長が期待できるという展望も見えていたのです。

会社全体の成長にくわえ、クライアントのお悩み解決のためにも、体系立ててAIを理解することが重要だと考えるようになりました。

CREFIL株式会社様は、これまでの業務をふまえ、生成AIに2点の期待がありました。

まずはこれまで進めてきたデータサイエンスの領域において、データ分析やコード作成の自動化、分析の観点などをアウトプットしていくこと。

2つ目に、クライアントのLINEやメール配信といった文章作成プロジェクトへの適用です。

生成AIなどのツールを用いることで、メール配信の文章作成や提案内容の自動化など、人が介さなくても一定の成果が見込めるのではないかと、クライアントから期待が高まっています。

また、これまでもメール等の配信は実施されているものの、より効果を高めるためには、たくさんのコンテンツをどのタイミングで誰に配信するのが効果的かを検討していく必要があります。対象となる顧客が膨大な数が存在する中で、過去の顧客の購買履歴などをふまえながら、売り上げに貢献しうるマーケに寄与するため、生成AIを使ったアプローチをすることも考えていました。

これらの期待を叶えるためにも、生成AI導入に対するハードルを低くする必要がありました。

生成AIについて、全社共通認識が得られたセミナー後

そのような課題を解決するために、CREFIL株式会社様は、Ragateの生成AIセミナーを全社で受けることを決めました。

CREFIL株式会社様は、コンサルティングとエンジニアリングの2職種の理解促進のため、部署を設けておらず、社員がみなシステムを構築したり、コンサルタントとして折衝したりする機会があります。

しかし、社員の中にはAIに対して苦手意識を持っていたり、Salesforce Einstein AIといった業界内で前例の少ないなど、AIに対する抵抗感や導入に対する見えない壁のようなものがあった状態でした。

生成AIセミナーを通して、CREFIL株式会社様の、生成AIのイメージの変化を、丹治様は次のように語ってくださいました。

「生成AIの初歩的な部分から基本的なロジックの概要までの説明の構成がよかったため、おおまかな流れが理解しやすかったです。社内にあった苦手意識や敷居の高さという点も、理解が深まったことで、ハードルが下がったと感じています。」(丹治様)

これまでの業務から期待していた生成AIの使用法も、生成AIセミナー以前に感じていた難易度まで高くないことが分かり、全社でそのような感覚を共有することができました。また、導入に必要な手順が見えたことにより、CREFIL株式会社様が今後するべき行動が見えてきたことも大きな成果でした。会社全体で、次のステップへ進む準備を整えることができたのです。

CREFIL株式会社が見出した生成AIの可能性と次のステップ

生成AIセミナーの後、CREFIL株式会社としてクライアント向けのサービスを提供する際に、生成AIを利用した場合、どのような効果を生み出せると考えたのでしょうか。

クライアントの業務効率化として、CREFIL株式会社様は、次のようなイメージができたと答えてくださいました。

セールスのプロジェクトで、クライアントの営業担当者が、日報を毎日訪問した会社の分、書くとします。10社担当していたら、毎日10社分の日報を書きますが、その上司も部下を10人抱えていたら、100社分の日報を見る必要があります。

大きな業務負荷となっている日報入力や確認。

日報を生成AIに入力することで、成果を生成AIが要約し、要約したものを上司が確認するという作業効率化が見込めます。

さらに、永井様は次のフェーズまで見越していて、次のようにお答えくださいました。

「もう報告自体が、不要になっていく世界になっていくのかなとも思います。長い文章で書いていた報告もデータの入力で完了し、上司は要約を確認するだけになります。そこで、これまで使っていた日報作成の時間を使って、もう1件訪問できるようになったり、上司の方も別の業務の時間を咲くことができるようになります。こういった世界の実現はできるのではないかと考えていますね。」

他にも、CREFIL株式会社様の業務や社内の生成AI活用として、テストコード生成や社内向けチャットボットの開発など、さまざまな展望が見えてきました。

今後もCREFIL株式会社様のように、生成AIの導入や理解の促進を図りたい会社様のサポートをできるよう、努めてまいります。

Careerバナーconsultingバナー

FAQ

よくあるご質問

A
デジタルマーケティング案件の推進を図っているものの、社内で生成AIの認知や活用が個人任せになっている企業に最適です。具体的には、リスクマネジメント以外のAI活用が標準化されていない、各メンバーの生成AI活用レベルにばらつきがある、ビジネスへの転用について組織的な議論ができていないといった状況を改善します。このセミナーを通じて、システムに抵抗感を持つメンバーでも生成AIを使い始められるようになり、組織全体での知識レベルの底上げを実現できます。
A
主に三つの効果が得られます。第一に、生成AI使用のハードルを大きく下げることができます。システムやITツールに対して抵抗感を持っているメンバーでも、実際に触れて体験することで心理的な障壁が取り除かれます。第二に、現場でそのまま活用できる実践的な知識を身につけられます。理論だけでなく、日々の業務に直結する使い方を学べます。第三に、抽象的だった生成AIの概念を具体的な業務活用方法に転換できるようになります。セミナー後には、自社の業務プロセスのどこに生成AIを組み込めるかが明確になります。
A
最も重要なのは、組織全体での認知レベルの標準化です。個人の手腕に委ねられた状態では、属人化が進み組織としての競争力向上につながりません。まず経営層から現場メンバーまで、生成AIが何をできるのか、どのように業務に活かせるのかについて共通理解を持つことが必要です。また、生成AIのビジネス転用について社内で議論できる土壌を作ることも重要です。技術的な側面だけでなく、どの業務プロセスに適用すべきか、どのような効果が期待できるか、リスクはどう管理するかといった点を、組織として検討できる体制を整えることが成功の鍵となります。
A
むしろ生成AIに詳しくない社員こそ対象としています。このセミナーは、システムやAIに対して抵抗感を持っているメンバーでも理解できるよう設計されています。専門的な技術知識は不要で、実際に生成AIツールを体験しながら学ぶ実践形式を取り入れているため、理論だけでは理解しにくい部分も直感的に把握できます。重要なのは、現場で使える知識を習得することであり、エンジニアレベルの技術理解は求められません。セミナー後には、日常業務の中で生成AIをどう活用すればよいか、具体的なイメージを持てるようになります。
A
生成AIセミナーは、企業のDX化推進における人材育成とマインドセット変革の起点となります。DX化を進める上で最大の障壁となるのは、技術そのものではなく、組織内の理解不足や心理的な抵抗感です。このセミナーでは、デジタルマーケティング案件の推進を例に、生成AIという最新技術を業務にどう組み込むかを実践的に学びます。個人レベルでの活用から始めて、最終的には組織全体でのAI活用戦略を議論できる状態まで持っていくことで、真のDX化、つまり単なるツール導入ではなく業務プロセス全体の変革を実現します。リスキリング支援の一環として、既存の社員が新しい技術環境に適応し、競争力を維持向上させるための土台作りを担っています。
A
最も顕著な変化は、生成AIに関する議論の質と頻度が向上することです。セミナー前は抽象的で漠然とした話題だったものが、受講後は具体的な業務改善案や新しいサービス開発のアイデアとして議論されるようになります。また、これまで生成AI活用が一部の先進的なメンバーだけの取り組みだったのが、組織全体で共通言語を持って話し合えるようになります。さらに、新しい技術やツールに対する心理的なハードルが下がることで、今後登場する他のデジタル技術についても前向きに検討できる組織文化が醸成されます。この変化は単なる知識習得を超えて、企業全体のデジタルリテラシー向上とイノベーション創出力の強化につながります。