生成AIセミナーを通じたデジタルマーケティングの推進と企業のDX化支援

生成AIセミナーを通じたデジタルマーケティングの推進と企業のDX化支援

支援実績デジタルマーケティング業界生成 AIリスキリング支援
最終更新日:2025年08月19日公開日:2024年11月23日
水野 渚
writer:水野 渚
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課題
  • デジタルマーケティング案件の推進を図っているものの、社内でリスクマネジメント以外のAIの認知が標準化できていなかった
  • 業務における生成AIの活用は個人の手腕に委ねられていたため、社内全体での生成AI活用のレベルアップを図りたい
  • 生成AIのビジネス転用について、社内で議論ができていなかった
解決策
  • システムに対して抵抗感を感じているメンバーがいたが、生成AI使用のハードルを下げられた
  • 現場活用が可能なレベルまで知識を落とし込むことが出来た
  • 生成AIを体験することで具体的な活用方法に転換することが出来た

デジタルマーケティングとITコンサルティングで顧客の夢を叶えるCREFIL株式会社様。同社が次なる成長フェーズへ進むために不可欠だったのが、全社的な「生成AI」の活用でした。しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、社員一人ひとりが抱えるAIへの苦手意識や心理的ハードルという壁がありました。 この課題に対し、当社は技術提供ではなく「生成AIセミナー」という形で支援。AIの初歩からビジネス転用の具体例までを体系的に解説することで、組織全体の知識レベルを底上げし、見えない壁を取り払いました。 セミナー後、お客様の社内ではテストコード生成やクライアントへの新たな価値提供など、具体的な活用アイデアが次々と生まれています。技術で人の意識を変え、組織の成長を加速させる。私たちの伴走型支援についてお話を伺いました。

会社の成長と市場競争力に必要不可欠な生成AI

CREFIL株式会社様は、「夢を実現させる場所を作る」をミッションとし、マーケティングに関するデジタルソリューション、ITコンサルティング、エンジニアリングの3領域を包括的に提供しています。

事業は、クライアントのマーケティングに関わる事業を構想策定から要件定義、開発まで一貫して担い、お客様のニーズを叶えるサービス提供とコンサルティングをしています。

具体的には、エンドユーザーの行動および属性情報の収集から、収集したデータを構築・分析し、MAツールを用いてエンドユーザーの一人ひとりにパーソナライズ化されたメッセージを自動送信するエンジンの開発があります。他にもメッセージに埋め込まれたURLにリンクするLPやECの構築、顧客情報管理システムや顧客ポータルサイトの構築、認証基盤や連携基盤の構築、施策を見える化するダッシュボードの開発などが挙げられます。

このようなサービスをもとに、クライアントのニーズを一歩一歩着実に進め、夢を叶える伴走をしている会社です。

さらに、CREFIL株式会社様は、デジタルマーケティング案件の推進を行っており、マーケティング領域やデータサイエンス領域で業界の中で第一人者のような企業になっていきたいと考えています。

しかし、これまでの体制は、クライアントが持つ個人情報の遵守や、コードなどの資産・資材を守るというリスクマネジメントに関する認識のみがある状態。実際のプロジェクトでの使用は、社員一人ひとりの手腕に任せられていました。

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さらに会社のフェーズをもう1段階上げるためにも、全社的に生成AIの活用スキルを向上させ、AI技術をプロジェクトに生かせるよう知識を体系的に習得したいと考えていました。

くわえて、クライアントの中には、生成AIに使えるさまざまなデータを保持している方もたくさんいらっしゃり、クライアントでも、AIを用いた業務効率化を視野に入れている方がいらっしゃいました。クライアントに伴走していく中で、マーケや開発の分野で生成AIを使用し、今の市場での成長が期待できるという展望も見えていたのです。

会社全体の成長にくわえ、クライアントのお悩み解決のためにも、体系立ててAIを理解することが重要だと考えるようになりました。

CREFIL株式会社様は、これまでの業務をふまえ、生成AIに2点の期待がありました。

まずはこれまで進めてきたデータサイエンスの領域において、データ分析やコード作成の自動化、分析の観点などをアウトプットしていくこと。

2つ目に、クライアントのLINEやメール配信といった文章作成プロジェクトへの適用です。

生成AIなどのツールを用いることで、メール配信の文章作成や提案内容の自動化など、人が介さなくても一定の成果が見込めるのではないかと、クライアントから期待が高まっています。

また、これまでもメール等の配信は実施されているものの、より効果を高めるためには、たくさんのコンテンツをどのタイミングで誰に配信するのが効果的かを検討していく必要があります。対象となる顧客が膨大な数が存在する中で、過去の顧客の購買履歴などをふまえながら、売り上げに貢献しうるマーケに寄与するため、生成AIを使ったアプローチをすることも考えていました。

これらの期待を叶えるためにも、生成AI導入に対するハードルを低くする必要がありました。

生成AIについて、全社共通認識が得られたセミナー後

そのような課題を解決するために、CREFIL株式会社様は、Ragateの生成AIセミナーを全社で受けることを決めました。

CREFIL株式会社様は、コンサルティングとエンジニアリングの2職種の理解促進のため、部署を設けておらず、社員がみなシステムを構築したり、コンサルタントとして折衝したりする機会があります。

しかし、社員の中にはAIに対して苦手意識を持っていたり、Salesforce Einstein AIといった業界内で前例の少ないなど、AIに対する抵抗感や導入に対する見えない壁のようなものがあった状態でした。

生成AIセミナーを通して、CREFIL株式会社様の、生成AIのイメージの変化を、丹治様は次のように語ってくださいました。

「生成AIの初歩的な部分から基本的なロジックの概要までの説明の構成がよかったため、おおまかな流れが理解しやすかったです。社内にあった苦手意識や敷居の高さという点も、理解が深まったことで、ハードルが下がったと感じています。」(丹治様)

これまでの業務から期待していた生成AIの使用法も、生成AIセミナー以前に感じていた難易度まで高くないことが分かり、全社でそのような感覚を共有することができました。また、導入に必要な手順が見えたことにより、CREFIL株式会社様が今後するべき行動が見えてきたことも大きな成果でした。会社全体で、次のステップへ進む準備を整えることができたのです。

CREFIL株式会社が見出した生成AIの可能性と次のステップ

生成AIセミナーの後、CREFIL株式会社としてクライアント向けのサービスを提供する際に、生成AIを利用した場合、どのような効果を生み出せると考えたのでしょうか。

クライアントの業務効率化として、CREFIL株式会社様は、次のようなイメージができたと答えてくださいました。

セールスのプロジェクトで、クライアントの営業担当者が、日報を毎日訪問した会社の分、書くとします。10社担当していたら、毎日10社分の日報を書きますが、その上司も部下を10人抱えていたら、100社分の日報を見る必要があります。

大きな業務負荷となっている日報入力や確認。

日報を生成AIに入力することで、成果を生成AIが要約し、要約したものを上司が確認するという作業効率化が見込めます。

さらに、永井様は次のフェーズまで見越していて、次のようにお答えくださいました。

「もう報告自体が、不要になっていく世界になっていくのかなとも思います。長い文章で書いていた報告もデータの入力で完了し、上司は要約を確認するだけになります。そこで、これまで使っていた日報作成の時間を使って、もう1件訪問できるようになったり、上司の方も別の業務の時間を咲くことができるようになります。こういった世界の実現はできるのではないかと考えていますね。」

他にも、CREFIL株式会社様の業務や社内の生成AI活用として、テストコード生成や社内向けチャットボットの開発など、さまざまな展望が見えてきました。

今後もCREFIL株式会社様のように、生成AIの導入や理解の促進を図りたい会社様のサポートをできるよう、努めてまいります。

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