SaaS型不動産クラウドファンディングシステムをAWSサーバーレスで構築 LambdaやDynamoDBを採用し低コスト運用を実現

SaaS型不動産クラウドファンディングシステムをAWSサーバーレスで構築 LambdaやDynamoDBを採用し低コスト運用を実現

支援実績 金融・不動産業界AWS クラウドネイティブDX 戦略策定
最終更新日:2025年10月22日公開日:2023年01月24日
水野 渚
writer:水野 渚
XThreads
課題
  • ユーザー数増加によるインフラ費用高騰の懸念
  • インフラの手動構築の工数によるコスト増加
  • DBに変更が入ったら画面上へリアルタイム反映させたい
解決策
  • AWS Lambda や Amazon DynamoDBを利用したサーバーレス構成
  • AWS CloudFormationを使用したインフラの自動構築
  • AWS AppSync のGraphQL サブスクリプション機能を用いたリアルタイム通信

不動産クラウドファンディングという先進領域で、SaaSプラットフォーム「fundingtool」を展開するJ Sync株式会社様。ユーザー数の急増に伴うインフラコストの高騰や、投資家体験の向上に不可欠なリアルタイム通信の実現という、事業成長に直結する高度な技術課題に直面されていました。

当社はAWS LambdaやDynamoDBを駆使したサーバーレスアーキテクチャで、この課題解決に貢献。CloudFormationによるインフラ自動化で運用負荷を軽減しつつ、AWS AppSyncでリアルタイムな情報更新を実現することで、低コストで拡張性が高く、優れたユーザー体験を提供する最先端のシステム基盤を構築しました。

本プロジェクトの取り組み・技術は社外から高く評価されており、AWSの公式導入事例にも選出されています。お客様のビジネスを成功に導いたプロジェクトの舞台裏について、J SYNC西川様にお話を伺いしました。

J Sync株式会社様の『fundingtool』の開発事例です。こちらの事例は、AWS様の導入事例へ掲載いただきました。

AWS公開事例 : SaaS 型不動産クラウドファンディングシステムをAWS のサーバーレス環境を採用して 5 か月で構築
AWS公開事例 : SaaS 型不動産クラウドファンディングシステムをAWS のサーバーレス環境を採用して 5 か月で構築
不動産クラウドファンディングシステム「fundingtool」
不動産クラウドファンディングシステム「fundingtool」

今後とも、Ragate株式会社をよろしくお願い致します。

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FAQ

よくあるご質問

A
J Sync株式会社の事例では、AWSのサーバーレスアーキテクチャを採用することで、オンプレミス環境と比較してサービス提供コストを30%削減しています。サーバーレス環境では物理サーバーの購入や保守が不要になり、使用した分だけ課金される従量課金制のため、初期投資を大幅に抑えながらシステム構築が可能です。特に新規サービスの立ち上げ時には、需要予測が難しい中で過剰なインフラ投資を避けられる点が大きなメリットとなります。
A
J Sync株式会社のfundingtoolシステムは、AWSのサーバーレス環境を活用して5ヶ月で構築されました。従来のオンプレミス環境では、サーバー調達やデータセンター準備だけで数ヶ月を要しますが、AWSではインフラ構築の時間を大幅に短縮できます。サーバーレスアーキテクチャを採用することで、インフラ管理の負担が軽減され、開発チームは本来の機能実装に集中できるため、早期のサービス提供が実現可能です。
A
IaC化により、インフラ構成をコードとして管理できるため、高い再現性とサービス拡張性が確保できます。具体的には、同じ環境を何度でも正確に複製できるため、開発・検証・本番環境の一貫性が保たれます。また新規顧客向けに同様のシステムを展開する際も、コードを実行するだけで短時間で環境構築が完了します。手作業でのインフラ構築と比べて人的ミスが減少し、変更履歴もバージョン管理システムで追跡できるため、システムの品質向上と運用効率化が同時に達成されます。
A
サーバーレスアーキテクチャは、不動産クラウドファンディングのような投資案件の募集タイミングでアクセスが集中するビジネスモデルに適しています。案件公開時には大量のアクセスが発生しますが、通常時は比較的少ないトラフィックとなるため、自動的にスケールするサーバーレス環境では無駄なコストを削減できます。さらにサーバーの保守や監視作業から解放されるため、限られた技術リソースをビジネスロジックの改善や新機能開発に振り向けられます。セキュリティパッチの適用もAWS側で自動的に行われるため、運用負荷が軽減されます。
A
SaaS型システムでは複数の顧客に同一プラットフォームを提供するため、顧客数の増加に応じてシステムを柔軟に拡張できる必要があります。AWSのサーバーレス環境とIaC化の組み合わせにより、新規顧客の追加時にコードベースで環境を複製でき、一貫性を保ちながら迅速にサービス提供が開始できます。また顧客ごとの利用状況に応じてリソースが自動調整されるため、特定顧客の利用増加が他の顧客に影響を与えにくい構造を実現できます。データベースやストレージも需要に応じて自動的に拡張されるため、成長フェーズでのインフラ再構築の手間を大幅に削減できます。
A
サーバーレスアーキテクチャを中心とした構成では、AWS Lambdaで業務ロジックを実装し、Amazon API Gatewayでウェブアプリケーションとのインターフェースを構築します。データベースにはAmazon DynamoDBやAmazon Aurora Serverlessを活用することで、アクセス量に応じた自動スケーリングが可能になります。静的コンテンツはAmazon S3とAmazon CloudFrontで配信し、認証機能にはAmazon Cognitoを使用することで、セキュアな投資家管理が実現できます。これらのサービスは全て従量課金制のため、初期段階では最小限のコストで開始し、事業成長に合わせて自然にスケールする構成が構築できます。