AIチャットボットアプリ開発におけるAmazonDynamoDB設計を軸としたAWS支援

AIチャットボットアプリ開発におけるAmazonDynamoDB設計を軸としたAWS支援

支援実績 Web 業界Amazon DynamoDBリスキリング支援
最終更新日:2025年10月22日公開日:2024年08月14日
水野 渚
writer:水野 渚
XThreads
課題
  • 当初予定していた構成だと、コストを大幅にオーバー
  • Amazon DynamoDBにおけるアーキテクチャのベストプラクティスを判断するための情報が不十分
  • Web開発におけるAWSの深い知見を持つ企業や人材がおらず、調査に多くの時間がかかり、プロジェクトスケジュールが圧迫
解決策
  • 調査予定だったAmazon DynamoDBやAWSについて、適切なサポートを得てベストプラクティスの構築ができた
  • 効率的にAmazon DynamoDBおよびAWSの知見を社内に取り入れることができた
  • 効率的なノウハウの獲得により、スケジュールの圧迫が解消され、予定スケジュール通りの進行が実現

企業のDX化を支援するアイソル株式会社様。同社が推進するAIチャットボット開発は、当初の構成ではコストが大幅に超過するという深刻な課題に直面していました。AWS Summitの当社ブースでの偶然の出会いが、この状況を打開する転機となります。 当社が誇るAWSの深い知見と、独自開発ツール「Cloudshepherd」を駆使した技術支援により、想定コストの約90%削減という劇的な成果を実現。プロジェクトの遅延を防ぐだけでなく、お客様が今後の開発でAWSを積極的に採用するきっかけを創出しました。 技術力で信頼を勝ち取り、お客様のビジネスの未来を共に描くのプロジェクトの舞台裏についてお伺いしました。

アイソル株式会社様は、主にWeb領域において、ビジネスモデルの理解から始まり、お客様のビジネスを成長させるための支援を行っています。特に群馬県という立地特性や少数精鋭である会社規模の特徴から、IT化・業務効率化に踏みとどまっているお客様やスタートアップへの対応が多く、Webサイトやシステムについて、これから力を入れていきたいというスモールスタートの支援のご要望に主に応えています。

お客様の事業に合わせたカスタムで、柔軟かつ幅広いサポートを実現

アイソル株式会社様が手掛けるプロジェクトの中には、顧客を購入まで導く部分を強化するための一環として、アルバイトでも簡単に導入・管理のできるAIチャットボットの開発があります。AIチャットボットは、お客様の利益増大および顧客を購入までサポートするために最適な提案をし、アイソル株式会社様によってカスタマイズされます。また、お客様の状況に合わせた改善にも対応しています。

当初はRDSとLambdaで構築をしていましたが、想定していたコストを大幅にオーバーする可能性が出てきました。アイソル株式会社様は、チャットボットの要件においてコストを抑えたサーバーレス構成でスタートしたいという想いがあり、RDSからスモールスタートが可能なDynamo DBへの構成変更を検討し始めました。

しかし、アイソル株式会社様はDynamoDBの基本的な知識は持っているものの、アーキテクチャのベストプラクティスを判断するための十分な情報を持っていませんでした。また、Web開発におけるAWSの深い知見を持つ企業や人材がいなかったため、調査に多くの時間を要し、プロジェクトスケジュールが圧迫されるという課題がありました。

代表の説明を通して見えた深い知見で、プロジェクトのサポート依頼につながる安心感を得た

そのような課題を解決するために、アイソル株式会社様は、RagateのDynamoDB専用ツールの利用を決めました。アイソル株式会社様とRagateの出会いは、実は偶然のものでした。アイソル株式会社様は、AWSについて知見を求めて足を運んだAWS Summit 2024で、偶然Ragateを見つけ、ブースで設計ツールなどについて説明を聞いてみることにしました。当時、説明を聞いた際のことを、以下のようにお話ししてくださいました。

「実際に設計ツールなどの説明を聞いていて、非常に分かりやすかったので、 ここなら知見が深いと感じ、安心感につながりました。この出来事から他社と比べることもなく、Ragateさんにお願いすることに決めました。」(平川様)

アイソル株式会社様のプロジェクトであるAIチャットボットアプリ開発では、Ragateが開発したDynamoDB専用設計ツール「Cloudshepherd」を利用しました。「Cloudshepherd」を用いて、生成AIを通したチャットボットのサポートを行い、効率的なオペレーションや管理ができるような設計のサポートが開始されました。

まずはDynamoDB設計の課題に対し、SlackベースでQA表を用いてサポートが始まりました。QA表はシンプルでありながらも、端的に分かりやすくDynamoDBの知見を取り入れることができました。

Ragateは、システムの概要書やAPI仕様書、テーブル定義書、AWS構成図をもとに、ベストプラクティスかどうかの判断やアイソル株式会社様が抱える課題に対しての回答を共有しました。

実際に下記のようなお声をいただいています。 「DynamoDBの情報が少ない中で、課題を考えていたので、今回サポートに入っていただき、私たちの情報量では見えていなかったところまでサポートいただきました。特にDynamoDBの設計におけるファセットの考え方やアプリケーションの仕様に基づいた最適な手法など非常に参考になりました。また、Ragate様にはDynamoDBだけでなく、AWS全体の構成要件についても迅速かつ丁寧に相談に乗っていただき、設計と技術要件の確定までサポートをいただきました。」(中川様)

AISOL 吉江 勇亮 様
AISOL 吉江 勇亮 様
AISOL 平川 智喜 様
AISOL 平川 智喜 様

予想費用の90%コストカットを実現、AWS開発という新たな選択肢の獲得

Cloudshepherd」の活用、技術支援を通して得られた成果は、当初RDSで想定していた費用の約90%と非常に大きなコスト削減です。効率的なノウハウの導入により調査の必要がなくなったことで、圧迫が懸念されていたプロジェクトスケジュールについても、工数増大も軽減し、予定スケジュール通りに進めることができています。また、機能面でもデータに効率的にアクセスができるようになったというメリットがあります。

実際にこのようなお声もいただいています。

「Ragate様のサポートのおかげで、DynamoDBならびにAWSのノウハウを効率的に得ることができました。私たちが抱いていた課題に対して抱いていた漠然とした不安も、細かくご支援いただき、本当にありがたく感じています。」(中川様)

実際に「Cloudshepherd」を導入したところ、テーブル設計の共有やファセット・GSIの設定の容易さ、視覚的にDB設計を確認することができるため、アイソル株式会社様にとって、設計の理解や共有が非常にスムーズに行うことができました

これまではRDS主軸の開発だったため、スモールスタートの際もAWSは採用しにくい状態でした。しかし、今回AWSを実装したことで大幅なコスト削減を実現したため、今後もAWSを採用し開発を行っていくことに非常に好意的になられたとのことです。

「お客様の企業の専門家」を作るために

アイソル株式会社様は、本プロジェクトの展望として、「あなたの企業の専門家」を作りたいと考えています。

本プロジェクトのAIチャットボットでは、お客様からのシンプルな質問や崩れた表現への対応、これまで問い合わせでしか対応できなかった抽象度の高い質問の回答が実現されています。そのため、企業様の問い合わせ対応の負担を減らし、1日に捌けるお客様の数を増やすことで売上向上のご支援をしていこうと、アイソル株式会社様は引き続き本プロジェクトに邁進していきます。

企業のみなさまの時間を本業へ注力いただくご支援をしていきたいとされるアイソル株式会社様の事業の中で、Ragateも支える側の一員として尽力してまいります。

また、アイソル株式会社の吉江様からは、こんなお声もいただきました。

「DynamoDBの設計支援はもちろんですが、今後データ分析の機能を様々なツールに追加したいと考えています。そのような機能拡張に伴い、他のAWSサービスの提案や導入支援などもサポートいただき、弊社クライアントおよびその先のお客様に満足いただけるサービスを提供できることを期待しております。」(吉江様)

これからもアイソル株式会社様のプロジェクトを通して、企業のみなさまの利便性向上およびより快適なお買い物体験をサポートできるよう、今後も努めてまいります。


Careerバナーconsultingバナー

FAQ

よくあるご質問

A
AIチャットボットアプリの開発において、データベース設計の最適化が不十分な場合、運用コストが当初予算を大幅に超過する事態が発生します。特にAmazon DynamoDBのようなデータベースサービスでは、アクセスパターンやデータ構造の設計次第で料金が大きく変動します。適切な設計知見がないまま構築を進めると、必要以上のリソースを消費する構成になってしまい、結果として予算超過につながります。AWS支援の専門家に相談することで、コスト効率の高いアーキテクチャ設計が可能になります。
A
Amazon DynamoDBで最適な設計を実現するには、データアクセスパターンの分析、パーティションキーとソートキーの適切な設計、グローバルセカンダリインデックスの活用方法など、専門的な知識と実践経験が必要です。社内にこれらの深い知見を持つ人材がいない場合、調査や検証に膨大な時間を要し、プロジェクトスケジュールを圧迫します。AWS支援の専門企業からサポートを受けることで、効率的にベストプラクティスを構築でき、開発スケジュールの遅延を防ぐことができます。
A
Web開発においてAWSの深い知見が社内に不足していると、技術選定や設計判断に多大な時間がかかり、プロジェクト全体のスケジュールが遅延するリスクが高まります。特にAIチャットボットのような新しい技術領域では、最適なアーキテクチャを判断するための情報収集だけで数週間から数ヶ月を要することもあります。結果として開発工数の増加、納期の遅延、コスト超過などの問題が連鎖的に発生します。AWS支援の専門家から適切なサポートを受けることで、これらの問題を未然に防ぎ、予定通りのプロジェクト進行が実現できます。
A
AWS支援を受けることで、調査や試行錯誤に費やす時間を大幅に削減し、効率的に技術知見を社内に蓄積できます。具体的には、Amazon DynamoDBやその他のAWSサービスについてベストプラクティスに基づいた設計が可能になり、コスト効率の高いアーキテクチャを構築できます。また、専門家から直接ノウハウを学ぶことで、今後の類似プロジェクトでも自社内で対応できる技術力が身につきます。結果として、プロジェクトスケジュールの遅延を防ぎ、予定通りの開発進行が実現します。
A
AIチャットボット開発でスケジュールが圧迫される主な要因は、技術的な判断や設計決定に必要な情報が不足していることです。特にAmazon DynamoDBのようなデータベースサービスの設計では、適切な判断を下すための知見や実践経験が求められますが、社内にこれらが蓄積されていない場合、調査や検証に予想以上の時間がかかります。AWS支援の専門企業からサポートを受けることで、こうした調査時間を短縮し、的確な技術判断を迅速に行えるようになるため、スケジュール通りのプロジェクト進行が可能になります。
A
AWS技術支援をリスキリング支援として活用することで、外部の専門家に依存するだけでなく、社内の技術者が実践的なAWSの知見を効率的に習得できます。Amazon DynamoDBやサーバーレスアーキテクチャなどの最新技術について、実際のプロジェクトを通じて学ぶことで、座学では得られない実践的なスキルが身につきます。これにより、将来的には外部支援なしで自社内で同様のプロジェクトを遂行できる能力が育成され、長期的なコスト削減と技術力の向上が実現します。