【2025年調査】ChatGPT vs Gemini vs Copilot|企業が選ぶ生成AIツールの決め手とは

最終更新日:2026年01月09日公開日:2026年01月09日
益子 竜与志
writer:益子 竜与志
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自社に最適な生成AIツールを選べていますか?本レポートでは、505名への独自調査から判明したChatGPT(45.5%)、Copilot for M365(33.9%)、Gemini(30.7%)の利用実態を徹底比較。各ツールの特徴と選定ポイントを、エンタープライズ活用の視点から解説します。

本レポートの調査対象者

セグメント

Q1. あなたのメインの所属部門を教えてください

〇 1.情報システム部
OR
〇 2.DX推進室

Q2. サービス・システム導入の決裁権があるか教えてください

〇 1.自分自身に決裁権がある
OR
〇 2.自分に決裁権はないが、製品・サービスの選定や起案を行っている
OR
〇 3.選定や起案は行わないが、意見出しや情報収集などで関与している

性別

総数

男性

女性

総数

506

393

113

(%)

100.0%

77.7%

22.3%

年齢

総数

15歳未満

15歳~19歳

20歳~29歳

30歳~39歳

40歳~49歳

50歳~59歳

60歳以上

総数

506

0

0

31

161

172

130

12

(%)

100.0%

0.0%

0.0%

6.1%

31.8%

34.0%

25.7%

2.4%

都道府県

総数

北海道

青森県

岩手県

宮城県

秋田県

山形県

福島県

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

東京都

神奈川県

新潟県

富山県

石川県

福井県

山梨県

長野県

岐阜県

静岡県

愛知県

三重県

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

福岡県

佐賀県

長崎県

熊本県

大分県

宮崎県

鹿児島県

総数

506

22

2

2

1

1

3

10

5

5

3

29

26

110

46

6

3

2

2

3

4

5

18

33

5

1

9

58

21

5

1

1

2

4

8

3

5

10

3

2

15

3

2

1

1

1

4

(%)

100.0%

4.3%

0.4%

0.4%

0.2%

0.2%

0.6%

2.0%

1.0%

1.0%

0.6%

5.7%

5.1%

21.7%

9.1%

1.2%

0.6%

0.4%

0.4%

0.6%

0.8%

1.0%

3.6%

6.5%

1.0%

0.2%

1.8%

11.5%

4.2%

1.0%

0.2%

0.2%

0.4%

0.8%

1.6%

0.6%

1.0%

2.0%

0.6%

0.4%

3.0%

0.6%

0.4%

0.2%

0.2%

0.2%

0.8%

地域

総数

北海道

東北地方

関東地方

中部地方

近畿地方

中国地方

四国地方

九州地方

総数

506

22

19

224

76

100

18

20

27

(%)

100.0%

4.3%

3.8%

44.3%

15.0%

19.8%

3.6%

4.0%

5.3%

職業

総数

公務員

経営者・役員

会社員(事務系)

会社員(技術系)

会社員(その他)

自営業

自由業

専業主婦(主夫)

パート・アルバイト

学生

その他

総数

506

0

20

208

278

0

0

0

0

0

0

0

(%)

100.0%

0.0%

4.0%

41.1%

54.9%

0.0%

0.0%

0.0%

0.0%

0.0%

0.0%

0.0%

未既婚

総数

未婚

既婚

総数

506

158

348

(%)

100.0%

31.2%

68.8%

子供の有無

総数

子供有り

子供無し

総数

506

315

191

(%)

100.0%

62.3%

37.7%

生成AIツール戦国時代の到来

2024年から2025年にかけて、生成AIツール市場は急速に拡大しています。ChatGPT、Gemini、Copilot——主要プレイヤーが次々と機能強化を行い、企業向け機能も充実してきました。しかし、選択肢が増えるほど「どのツールを選ぶべきか」という判断は難しくなります。

本レポートでは、Ragate株式会社が2025年12月に実施した505名への独自調査から、企業における生成AIツールの利用実態を詳しく分析し、ツール選定のポイントを解説します。


調査概要

本調査は以下の条件で実施しました。

  • 調査期間:2025年12月11日〜
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 有効回答数:505名
  • 調査対象:日本国内のビジネスパーソン(情報システム部門・DX推進室所属者)

回答者の約55%が技術系会社員、約41%が事務系会社員であり、企業のIT・DX推進に関わる層からの回答を得ています。


主要ツール利用率ランキング:ChatGPTが圧倒的シェア

主要ツール利用率ランキング:ChatGPTが圧倒的シェア

ツール別利用率

業務で利用されている生成AIツール・サービスの利用率は以下の通りです。

ツール名

利用率

OpenAI ChatGPT

45.5%

Copilot for Microsoft 365

33.9%

Google Gemini

30.7%

Perplexity

12.9%

Anthropic Claude

12.7%

GitHub Copilot

12.7%

Power Automate

9.5%

Google Vertex AI

8.2%

Azure OpenAI Service

7.7%

Dify

6.6%

Amazon Bedrock

5.6%

ChatGPTが45.5%で圧倒的トップを獲得し、Copilot for M365(33.9%)、Gemini(30.7%)が続く3強構造が明確になりました。


ChatGPT(45.5%):なぜ最も選ばれるのか

ChatGPT(45.5%):なぜ最も選ばれるのか

ChatGPTの強み

約2社に1社がChatGPTを業務利用しており、その理由として以下が挙げられます。

1. 先行者優位と認知度

2022年11月の公開以来、最も早く市場に浸透したことで、「生成AI=ChatGPT」という認識が定着しています。

2. 継続的な機能強化

GPT-4o、GPT-o1など、継続的なモデルアップデートにより、常に最先端の性能を提供しています。

3. エンタープライズ対応

ChatGPT Enterpriseの提供により、以下の企業向け機能が充実しています。

  • データ学習オプトアウト(入力データが学習に使用されない)
  • SSO(シングルサインオン)対応
  • 管理コンソールによる利用状況可視化
  • より高い使用量上限

4. 幅広いユースケース対応

文章作成、コード生成、画像生成、データ分析など、オールラウンドな対応力が強みです。

ChatGPTが適している企業

  • 多様なユースケースで活用したい企業
  • 最新のAI技術をいち早く取り入れたい企業
  • 既存のワークフローに依存しない独立したAIツールを求める企業

Copilot for Microsoft 365(33.9%):エコシステムの強み

Copilot for M365の強み

約3社に1社がCopilot for M365を利用しており、Microsoft製品ユーザーにとって自然な選択肢となっています。

1. Microsoft 365との完全統合

Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど、日常業務ツールとシームレスに連携します。

  • Wordでの文書作成支援
  • Excelでのデータ分析・関数生成
  • PowerPointでのプレゼン資料作成
  • Outlookでのメール作成・要約
  • Teamsでの議事録自動生成

2. 既存投資の活用

すでにMicrosoft 365を導入している企業にとって、追加の学習コストなしで利用開始できます。

3. エンタープライズセキュリティ

Microsoftの企業向けセキュリティ基盤(Azure AD、Intune等)との統合により、既存のセキュリティポリシーをそのまま適用できます。

4. Copilot Studioによるカスタマイズ

Copilot Studioを使用することで、社内データに基づいたカスタムCopilotを構築できます。

Copilot for M365が適している企業

  • Microsoft 365をメインで利用している企業
  • 既存ワークフローへの統合を重視する企業
  • セキュリティポリシーの一元管理を求める企業

Google Gemini(30.7%):マルチモーダルの先駆者

Google Gemini(30.7%):マルチモーダルの先駆者

Geminiの強み

約3社に1社がGeminiを利用しており、Google Workspaceユーザーを中心に浸透しています。

1. マルチモーダル性能

テキスト、画像、音声、動画を統合的に処理するマルチモーダルAIとして設計されています。

2. Google Workspaceとの連携

Gmail、Google Docs、Google Sheets、Google Slidesなど、Google Workspaceツールとの統合が進んでいます。

3. 長文コンテキスト処理

最大100万トークンの超長文コンテキストに対応し、大量の文書を一度に処理できます。

4. Google検索との連携

最新の検索結果を参照できるグラウンディング機能により、情報の鮮度が高い回答を得られます。

Geminiが適している企業

  • Google Workspaceをメインで利用している企業
  • 大量の文書処理が必要な企業
  • 最新情報の検索・要約を重視する企業

エンタープライズ向けサービスの台頭

クラウドAIサービスの利用状況

注目すべきは、エンタープライズ向けクラウドAIサービスの利用も一定の割合で存在することです。

サービス名

利用率

Azure OpenAI Service

7.7%

Google Vertex AI

8.2%

Amazon Bedrock

5.6%

これらのサービスは、セキュリティ要件が厳しい企業既存クラウドインフラとの統合を重視する企業に選ばれています。

エンタープライズサービスの選定ポイント

観点

Azure OpenAI

Vertex AI

Amazon Bedrock

対応モデル

GPT-4o, GPT-o1

Gemini Pro, Claude

Claude, Llama, Titan

既存連携

Azure/M365

GCP/Workspace

AWS

セキュリティ

カスタマイズ性


ツール選定の4つのポイント

ポイント1:既存環境との親和性

最も重要な選定基準は既存のIT環境との親和性です。

  • Microsoft環境が中心:Copilot for M365 + Azure OpenAI Service
  • Google環境が中心:Gemini + Vertex AI
  • AWS環境が中心:Amazon Bedrock
  • マルチクラウド/独立運用:ChatGPT Enterprise

ポイント2:主な利用シーン

利用シーンによって最適なツールは異なります。

利用シーン

推奨ツール

汎用的な質問応答

ChatGPT, Gemini

文書作成(Word等)

Copilot for M365

データ分析(Excel等)

Copilot for M365

コード生成

GitHub Copilot, ChatGPT

社内ナレッジ検索

Dify + RAG構成

ポイント3:セキュリティ要件

セキュリティ要件の厳しさによって選択肢が変わります。

  • 標準的な要件:ChatGPT Enterprise, Copilot for M365
  • 高度な要件:Azure OpenAI, Vertex AI, Bedrock
  • 最高度な要件:Dify等でのオンプレミス/プライベート環境構築

ポイント4:コスト構造

ツールカテゴリ

課金モデル

概算コスト

ChatGPT Enterprise

ユーザー/月

$25-60/user

Copilot for M365

ユーザー/月

$30/user

クラウドAIサービス

API利用量

変動制

Dify(セルフホスト)

インフラ費用

変動制


複数ツール併用という選択肢

併用のメリット

調査結果を見ると、複数ツールを併用している企業が一定数存在することがうかがえます。併用のメリットは以下の通りです。

  • ベンダーロックイン回避:特定ベンダーへの依存リスクを低減
  • 用途別最適化:ユースケースに応じて最適なツールを選択
  • 冗長性確保:障害時のバックアップ手段を確保

推奨併用パターン

  • パターンA:ChatGPT(汎用)+ Copilot for M365(業務統合)
  • パターンB:Gemini(検索・調査)+ GitHub Copilot(開発)
  • パターンC:クラウドAIサービス(本番環境)+ ChatGPT(検証・プロトタイプ)

まとめ

本調査により、以下の点が明らかになりました。

  • ChatGPTが45.5%で最大シェアを獲得し、Copilot for M365(33.9%)、Gemini(30.7%)が続く3強構造
  • ツール選定は既存IT環境との親和性が最重要ポイント
  • エンタープライズ向けサービス(Azure OpenAI, Vertex AI, Bedrock)も一定のシェアを獲得
  • 複数ツール併用も有効な戦略

自社のIT環境、セキュリティ要件、主な利用シーンを踏まえて、最適なツール選定を行ってください。


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