2026年3月LT会レポート:AIツール活用の最前線を全員でシェアした夜

益子 竜与志
益子 竜与志
XThreads
最終更新日:2026年03月28日公開日:2026年03月28日

2026年3月27日、Ragateの社内LT会(Lightning Talk)を開催しました。Claude Desktop検証、Cursor×新入社員オンボーディング、Claude Agentによる完全自動開発、1年目の成長振り返り、AWS Top Engineer挑戦への道、そしてOpenClawの活用デモまで——6本のトークで盛り上がった夜のレポートをお届けします。

はじめに

2026年3月27日、Ragateの社内LT会(Lightning Talk)が開催されました。テーマはAIツールと開発環境。全6本のセッションを通じて、メンバーそれぞれのリアルな試行錯誤と発見が共有されました。

LT会の会場の様子。メンバー全員が集まり、大型ディスプレイを囲んで発表を聞いている

Talk 1: Claude Desktop(Cowork)を使ってみた

Claude Desktopの検証目的を説明するスライドを前に発表する様子

最初のセッションは、Claude DesktopのCoworkモード検証レポート。星野さんから「先進的だから使ってみて意見が欲しい」と依頼を受け、業務効率化の観点で検証しました。

Claude Desktopにはチャット・Cowork・コードの3モードがあります。Coworkはドキュメント作成に特化したPM向け機能で、ExcelやWordをAIで一括生成できます。財務カラーコードなどコンサル業界の標準プリセットが「スキルズ」として搭載されており、細かいプロンプト指示なしでも高品質なドキュメントが生成可能です。

MCPのGUI連携(ポチッと設定するだけ)も便利で、NotionなどのMCP連携を簡単にセットアップできます。Opus4.6を使いこんでPowerPoint7ページ・Word7ページ・AWS構成図を一気に作成しましたが、スロットリングが発生(3〜4時間使用不可)するのが課題でした。

結論:カーソルの方が総合的に優れているが、Microsoft/Google製品を頻繁に使う企業や、JSONの設定が難しい非エンジニアが多い組織には導入価値あり。

Talk 2: 開発未経験の新入社員がCursorでレベルアップした話

CURSORのスライドを前に新入社員2人が発表している様子

入社3週間の新入社員2人による発表。タイトルは「開発未経験の2人がCursorという最強のパーソナルトレーナーと出会ってレベルアップした話」。

入社当初はTypeScript・AWS・Cursorをまったく知らない状態。研修2週目からいきなりプロジェクト検証書の作成を依頼され、「100kgのバーベルを渡された」ような衝撃を受けたといいます。

しかしCursorを使い始めてからは状況が一変。わからないエラーは全部Cursorに丸投げして修正してもらい、欲しい機能をチャットで伝えるだけで実装してくれる体験に「ずっと感動していた」とのこと。環境構築もCursorでカバー。最終的にCloudFront + S3を使ったアプリを2人で実装・デプロイするところまで到達しました。

「AIと共に歩む、AIを使いこなすエンジニアにならないと生き残れない」——益子さんからのメッセージをしっかり受け取りながら、2人の成長が頼もしく感じられるセッションでした。

Talk 3: AIはとんでもないものになっていきました。あなたの仕事です

「Issue駆動でCloud Agentに全部やらせてみた」というインパクト大のデモセッション。

従来の開発フローでは、タスク把握→プロンプト作成→ローカルで実装→動作確認→PR作成→PMOのレビュー……と多くのステップが必要でした。これをGitHub Issueにタスクを書いてCloud Agentに投げるだけに変えた実験です。

Claude AgentはGHコマンドでIssueを読み取り、コードを生成してコミット→プッシュ→PR作成まで自動で実行。さらにデスクトップ環境(ブラウザ)で動作確認し、その様子を動画で録画・保存まで行います。PRマージもAgent側で判断・実行可能。

「タスクを書くのが人間の仕事、それ以外はすべてAIがやる」——この言葉が会場に刺さりました。「作業量が本当に少なくなっていく。パラダイムシフトだと思った」という感想も。ただし、AIが仕様を誤読するリスクや確認の重要性は引き続き人間の責任です。

Talk 4: 入社1年目の振り返り——開発環境はこう変わった

入社1年が経つメンバーによる振り返りトーク。テーマは「変わった開発環境」と「今年入れてよかったツール15選」。

入社当初はVSCodeのみ。現在はCursorを軸にターミナルを4分割しての開発スタイルへ移行。今年特に良かったツールとして次の5つが紹介されました。

  • UTM:macOS上でLinux/Windows環境を仮想化。客先環境の再現やオンボーディング検証に活用
  • mise:パッケージ・言語の一元管理ツール。コマンドが統一されて快適に
  • SNOOKS(tmux):画面分割ツール。「これがないと生きていけない」
  • Claude Code:エージェントCLIとして常用。「使えないと仕事にならない」
  • Cursor Agent:コードエディタ内のAIエージェント機能

発表に使ったPowerPointはClaude Codeで全部生成——一切手動でいじっていないというオチも。

Talk 5: AWS Top Engineerになるために

AWS認定Professional 2冠取得済みの担当者がTop Engineer申込を完了したと報告。申込の要件を社内で共有し、来年以降の挑戦に向けた動き方を説明しました。

Top Engineerに必要な活動は大きく4つ。

  1. パブリックコントリビューション:Ragateブログ・書籍執筆・外部登壇(最大3件・各400字以内+URL)
  2. 技術リード活動:社内LT会・ナレッジシェア・Claude検証レポートなど(400字以内)
  3. 案件対応:担当案件の内容とOpportunity番号
  4. AWSビジネスへの貢献:アドバンスパートナー・内製化推進パートナーとしてのイベント参加など

「やる気があれば星野さんがどんどんタスクをくれる。声を上げれば外部登壇の機会もある」——全員に挑戦の余地があるというメッセージで締めくくられました。

Talk 6: OpenClawデモ——Slackから使える何でも屋AI

最後は益子によるOpenClawの活用デモ。入れようと思った背景には2つの理由があります。

1つ目はAIツール乱立問題の解決。Claude、Cursor、Gemini、Notionなど複数ツールを使い分けるコンテキストスイッチコストが高い。Slackに統合して全AIをそこから操作できれば、もっと使いやすくなるという発想。

2つ目はコスト最適化。マーケティング費用など間接費が増える中、給与水準を維持するためにAIで業務を効率化し、間接費を抑えたい。

現在OpenClawができること:Notion参照・回答、コードレビュー(PR直接コメント・修正)、ビットバケット操作、ホームページ表示確認(スクショ付き)など。PMOメンバーがエンジニア介在なしでサイト修正を指示できるレベルまで対応。

今後の展望:夏頃に数百万円でローカルLLMサーバーを導入予定。Mac mini複数台でエージェントチームを構成し、社内で複数のAIが連携して自律的に作業する環境を構築する計画も進行中。

おわりに

6本のLTを通じて、Ragateのメンバーがいかに積極的にAIツールを実験・活用しているかが伝わるイベントになりました。「未経験でも2週間でCloudFrontまで実装」「Issue書いたらPRまで全自動」「PowerPointをコードで生成」——もはや驚くことすら難しくなってきた実験の連続です。

次回のLT会もお楽しみに!

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