なぜ今「ヘッドレスCMS」が注目されているのか?
WordPressのような従来型CMSは、管理画面とWebサイトの表示機能がセットで提供されています。一方、ヘッドレスCMSはコンテンツ管理の「バックエンド」だけを提供し、表示する「フロントエンド」は別途開発する仕組みです。
「え、表示機能がないって不便じゃない?」と思われるかもしれません。でも実は、この「分離」こそがヘッドレスCMSの最大の強みでした。
フロントエンドを自由に選べるため、Next.jsやAstroなど最新のフレームワークを使った高速なサイト構築が可能。さらに、同じコンテンツをWebサイト、スマホアプリ、デジタルサイネージなど複数のチャネルで使い回せます。
microCMSは2019年にサービスを開始した国産のヘッドレスCMSで、現在の導入企業数は1万2,000社以上。99%以上の稼働率を維持しており、大手企業から自治体まで幅広く活用されています。
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セミナーで学んだ3つのポイント
ポイント① メンテナンス範囲が大幅に減る
WordPressを運用されている方なら、セキュリティアップデートやプラグインのメンテナンスに頭を悩ませた経験があるのではないでしょうか。
「従来型のCMSではセキュリティーアップデートやプラグインの管理など、とにかくメンテナンスが多く発生していたかと思います。マイクロCMSの場合はサービス側でセキュリティー対応を継続的に行いますので、自社で対応しなければいけない範囲が大きく減ります」 (登壇者コメント)
microCMSではCMS側のセキュリティ対応は運営会社が継続的に実施。WAFも全プランで標準導入されており、ISMS認証も取得済みです。
クライアント支援の視点 「初期費用は安いが運用コストがかさむ」というWordPressあるあるに悩むクライアント様には、中長期でのトータルコストを比較した提案ができそうです。

ポイント② 非エンジニアでも直感的に使える管理画面
セミナーでは実際の管理画面デモがあり、コンテンツの作成から公開までの流れを確認できました。
印象的だったのは、エンジニアがあらかじめ「タイトル」「本文」「サムネイル画像」などのフィールドを定義しておくと、運用担当者はフォーム入力の感覚で記事を追加できる仕組み。下書き保存、レビュー申請、公開予約など、チーム運用に必要な機能も揃っています。
「国産のCMSなので、日本人ライクなUIといいますか、学習コストが低いというところで評価をいただいているサービスとなっております」 (高宮氏・カスタマーエンジニア)
ビジネスプラン以上では権限管理機能があり、「外部ライターは記事作成はできるが公開はできない」「自分の記事だけ閲覧可能」といった細かい設定も可能です。
クライアント支援の視点 外部ライターや複数部門でコンテンツを管理するケースでは、この権限管理機能が決め手になりそうです。
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ポイント③ 既存サイトの「一部だけ」CMS化できる
従来型CMSは「サイト全体をCMS化する」のが前提でした。しかしmicroCMSなら、既存サイトの「お知らせだけ」「商品情報だけ」といった部分的なCMS化が可能です。
APIベースなので、既存のWebサイトやアプリに後からコンテンツ管理機能を追加できます。例えば「すでに公開しているサイトに、お知らせ機能だけ後から追加したい」というケースにも対応可能。
セミナーでは丸亀製麺(株式会社トリドールホールディングス)の事例も紹介されました。以前はCMSが適用されていない箇所が多く、ちょっとした注釈を変更するのも大変だったそうですが、microCMS導入後はマスメディアで紹介されてアクセスが急増しても安定稼働。海外ブランドへの展開でも、共通コンテンツを簡単に再利用できる点が評価されているとのことでした。
質疑応答で印象に残った話
セミナー後半の質疑応答では、実務的な質問が多く寄せられていました。
Q. WordPressとの違い、メリット・デメリットは?
登壇者からは「WordPressはプラグインで素早く構築できる一方、更新や補修のメンテナンスコストが積み上がりやすい」「ヘッドレスCMSはフロントエンド開発が必要だが、自由度と保守性を取りやすい構成になる」という回答がありました。
Q. ステージング環境はどう構築する?
ビジネスプラン以上では「複数環境」機能で管理画面ごと複製できるとのこと。コスト面で厳しい場合は、チームプラン+ホビープラン(無料)の組み合わせで、ホビープランをステージング用に使う方法もあるそうです。
Q. 人気のフロントエンド構成は?
Next.jsやAstroが多いとのこと。microCMSはテンプレートも豊富に用意されており、これらのフレームワークですぐに始められる環境が整っています。
セミナーを終えて感じたこと
今回改めて入門編に参加し、多くの新たな気づきを得ることができました。
特に「エンジニア向けで、現場には敷居が高いのでは」という懸念は、管理画面のデモを見て払拭されました。直感的なフォーム入力で記事を追加できるUIは、非エンジニアの担当者様でもスムーズに運用できる設計です。開発の自由度と現場での使いやすさが高度に両立している点を、改めて実感しました。
さらに、国産サービスならではの強みであるサポート体制も印象的でした。管理画面からいつでも日本語でチャット相談ができる環境は、実際の運用において非常に大きなメリットになります。
また、90社以上の公式パートナー企業を紹介できる制度も整っており、構築から依頼したいクライアント様にも安心してご提案できると感じました。なお、手前味噌ですが弊社もパートナー企業として参画しております。
まとめ
今回のセミナーで学んだmicroCMSの3つの価値
- メンテナンス範囲の削減
セキュリティ対応はmicroCMS側が継続実施、中長期のコスト削減に貢献
- 直感的な管理画面
国産ならではの使いやすさ、権限管理やレビュー機能も充実
- 柔軟な導入
既存サイトの一部だけCMS化することも可能、マルチチャネル展開にも対応
次にクライアント様からCMS選定の相談があったら、「運用チームの規模は?」「将来的にアプリ展開の予定は?」といった観点でヒアリングし、条件に合えばmicroCMSを積極的にご提案していこうと思います。

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